皆さま
おはようございます。
「夢のような世界を生きる物語」です。
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「夢のような世界を生きる物語」
～少し休憩させてはもらえませんか～
私たちは、祝宴を終えて、しばらくの間
眠っていた。
私が目を覚ましたとき、すでに
太陽は昇っていた。
フランクさんと白い魔女が、祝宴の
後片付けをしてくれていたのだ。
私は、「おはよう」と言われながら、
二人に例を言った。
「こちらこそ」
「最高の祝宴になった」
二人とも、そう言ってくれて、
私は喜んでいた。
そうして、私は顔を洗い、再び
リビングに戻ってきた。
「熱いコーヒーでもいれましょうか」
そう言って、目覚めの熱いコーヒーを
淹れた。
私とフランクさん、白い魔女は、
熱いコーヒーを飲みながら、それぞれに
振り返っているようだった。
淹れ立ての熱いコーヒーは、私の中を
通り抜け、これまでの大変だったことを
洗い流していってくれているような
気がする。
そして、私は、どうしても二人に聞いて
おきたいことがあったのだ。
それは、そろそろこの二人は帰って
しまうタイミングなような気がしたからだ。
私は、コーヒーを飲み、落ち着かせるようにして
二人に問いかけた。
「あの、私たちに聞こえてきた言霊のこと」
「どう考えますか？」
フランクさんも白い魔女も、それについて
何かを答えようとしてくれているようだった。
でも、フランクさんの方が、少しだけ
早かったのだろう。
表情を崩して、
「少し、休憩させてはもらえませんか、ね」
そう言って、フランクさんは笑っていた。
私も気が抜けて、笑みがこぼれ落ちた。
白い魔女も、白い歯を覗かせて、笑って
いた。
三人とも笑っている。
こうしたときのフランクさんの、なんだか
周囲を気遣ってもいながらの冗談は、
センスの賜物だと思う。
そして、「たしかにその通りだ」という
説得力も兼ね備えているのだ。
改めて、興味深い人である。
しばらくの間、リビングは、笑いや笑みに
包まれていたが、空気が変わっていった。
フランクさんが、表情を変えたのだ。
【終わり】
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