皆さま
おはようございます。
「夢のような世界を生きる物語」です。
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「夢のような世界を生きる物語」
~まさか私が口火を切るとは~
私は、不思議な声を聞いたような気分になったが、
そのまま英国紳士のフランクさんと白い魔女を
見ながら、こう言っていた。
「そろそろ、江戸タワーの物語を」
「読んでみませんか?」
「まさか、私が口火を切るとは」
私は、そう心の中で呟いた。
フランクさんも、白い魔女も笑顔で
仕切り直したかのように、雰囲気を
整えて。
「是非、読ませて欲しい」
と、フランクさんはあくまでも
紳士的に言ってくれた。
「これを読みにきたのだから」
白い魔女は、興奮気味にそう言った。
私は、二人のリラックスした笑顔とは
裏腹に緊張感を覚えた。
でも、この書斎の中に緊張感は
走っていなかった。
あくまでも穏やかな、まるで絵画の
一部のような空間がそこにはあっただけだ。
私は、二人の笑顔を見ながら、まるで
自分が止まっているような感覚に陥っていた。
それは、もちろん不快なものではなく、
このまま止まっていても安心感のある
ものだった。
そのことに、二人は、不思議に思っている
のだろうか?
なぜ、この人は止まっているのだろう?
そんなことを考えているのだろうか?
私にはわからなかったが、少なくとも
二人とも私を疑うようなことはしていなかった。
ただ、笑顔で、私の書いた物語を
待っているようだった。
でも、なんだか、このまま止まっていたい
気分だった。
それが、どんな意味を成しているのかは、
当の私にも到底わからずにいる。
もしかしたら、物語を読ませてしまったら、
また別の世界に行ってしまうのだろうか。
私たち三人はバラバラになってしまうの
だろうか。
だから、二人は笑顔を送ってくれて
いるのだろうか。
「あー、ずっとこのまま止まっていたい」
でも・・・急に、耳に音が聞こえてきた。
時計が秒針を刻む音だ。
この部屋に時計などあったのだろうか?
でも、その音が聞こえてきたことで、
私は時間のある世界に引きずり戻された
感覚があった。
私の時が進み始めたのだ。
まだ、二人は、笑顔のままだった。