皆さま
おはようございます。
「夢のような世界を生きる物語」です。
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「夢のような世界を生きる物語」
～息を飲むほど懐かしい～
私は、フランクさんと白い魔女と
自分の書斎の中にいた。
三人とも片手には、コーヒーカップを
持っている。
時折、コーヒーの香りを楽しみ、書斎との
融合した空間に引きずり込まれそうに
なっていた。
フランクさんが、書斎の机の前に
座ってみたいと言った。
私は、もちろんどうぞ、と答える。
フランクさんが机の前に座っていた。
そして、机の材質を確認するかのように、
手で触れている。
転がっていた万年筆を手に取り、
書くフリをして、遊んでいる。
フランクさんは、見た目は英国紳士だが、
まるで無邪気にはしゃぐ子どものようだった。
「どうだい？似合うかい？」
と、おどけた様子で、白い魔女と
私に目配せをしてきた。
なんだか、その様子を見て、私はとても
微笑ましく思った。
そして、フランクさんは、コーヒーを
一口啜って。
大きく息を吸い込んでいた。
「息を飲むほど懐かしい」
フランクさんは、何も言わなかったが、
私の唇は、勝手にそう動いていたのだ。
【終わり】
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