皆さま
おはようございます。
「夢のような世界を生きる物語」です。
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「夢のような世界を生きる物語」
~御姫様のコーヒーカップが、とてもかわいい~
私は、リビングに戻り、再びコーヒーを
淹れていた。
もちろん、フランクさんが栽培したあの
コーヒー豆を使った。
先ほど、昼食のときに飲んだばかりだったが、
もう私たちの中で何かがリセットされているのだろう。
そんなことを気にする者は誰も
いなかった。
そして、せっかくだからコーヒーカップは
変えることにしたのだ。
引き出しの奥の方から出てきた、王様が
描かれているカップと御姫様が描かれている
カップだった。
こんなの持っていたのか、自分でもよく
わからなかったが、今はそれがぴったりの
ような気がしたのだ。
フランクさんには王様が描かれたカップ、
白い魔女には、御姫様が描かれたカップにした。
どちらもヨーロッパかどこかの王様と
御姫様なのだろう。
王様は、馬が引く車のようなものに
乗ろうとしていて、御姫様は沿道で、
日傘のようなものをさしていた。
それが、いったいどんな場面を意味して
いるのかは、私にはわからなかったが。
純粋に、御姫様のカップはかわいらしかった。
そのカップに熱い淹れ立てのコーヒーを
勢いよく注いだ。
そして、小さなお盆にそれらのカップ二つと、
私がいつも使っているカップの計三つを
乗せて、書斎へと運んでいく。
廊下に出ると、書斎の方から話し声が
聞こえてくる。
もちろん声の主は、フランクさんと白い魔女だ。
何を話しているのか、それは私の耳には
入ってこなかったが、不思議な感覚を覚えていた。
まるで、フランクさんと白い魔女が王様と御姫様で、
私は、雇われているのか、身の回りの世話をしている
ような、それで、コーヒーを運んでいるような、
そんな体感覚が蘇ってきている。
でも、そんな状況だが、嫌な感じはひとつも
しなかった。
自ら望んでその役割を得ていたのかも
しれない。
そんなことを考えながらコーヒーを運んでいたので、
どこかにこぼしていないか心配になって、来た道を
振り返ってみた。
どこにも水滴らしきものは、見当たらない。
そして、私は、二人の待つ書斎へとコーヒーを
運んでいくのだ。