皆さま
おはようございます。
「夢のような世界を生きる物語」です。
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「夢のような世界を生きる物語」
～本当に私の家の玄関なのか？～
私は、車でやってきたフランクさんと
白い魔女を玄関まで迎えに出た。
私が玄関のドアを開くと、そこには、
当然ながらフランクさんと白い魔女が
横並びに立っていた。
私は、交互に視線を送ったつもりだが、
どちらとも視線が合っているような
気がしている。
そして、私は、心の中で確かめていた。
「私は、丘の上の家、すなわち自宅の」
「玄関で、フランクさんと白い魔女と」
「対面しているのだ」
心の中で、それを確かめるのだが、
それよりももっと加速のついた思いが、
私の全身を駆け巡る。
私の玄関のはずだが、様々な場面と
勘違いとも言えないような、変換が
起こっているのだ。
中世ヨーロッパを思わせる瞬間もあれば、
古き良き日本を感じさせる瞬間もあった。
共通しているのは、この三人が揃って
いるということ。
私は、玄関のドアを開けただけだったが、
時間にすると相当な時間を費やしているように
錯覚していた。
だって、まだ、私は、フランクさんとも
白い魔女とも一言も言葉を交わしていないのだから。
やっと、私の意識が、戻ってきたようだ。
私は、フランクさんと白い魔女の表情を
把握している。
フランクさんがニコッと、紳士の嗜みのごとく
笑顔を魅せていた。
白い魔女も、とげとげしさなど抜け落ち、
柔らかな笑顔を私に送ってくれていた。
ようやく、私は、言葉を発しようと
している。
【終わり】
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