皆さま
おはようございます。
「夢のような世界を生きる物語」です。
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「夢のような世界を生きる物語」
~その穴を覗き込む~
ウサギのような姿が消えていった
場所。
大きな木の根元の穴を覗き込む。
ウサギ一羽がようやく通れるくらいの
穴だった。
ここにすっぽりとあのメタリックな
ウサギのような存在は消えていったのだ。
少なくとも、穴の中にその存在の
姿は見えない。
私は、その場に座り込み、穴の中を
覗き込んでいった。
何かが見えるわけでもないのだが、
顔をできるだけその穴に近づけてみた。
すると、VRのゴーグルをつけたかの
ように、そこには立体的な映像が
繰り広げられていた。
どこなのだろう?
その映像には、地球とは異なる
惑星の姿が映し出されている。
自然溢れる場所であることは、間違いないが、
そこにいる生き物は、地球で見たことの
あるような、ないようなものばかりだった。
でも、どの生き物たちも、戦々恐々と
しておらず、平和で穏やかに生きている
ようだった。
映像からは、そうしたことが見て取れた。
ここが、地球ではないとすると、
いったい、ここはどこなのだろう?
そんな疑問を持ったとき、映像に映し出された
生き物がこちらに近づいてきた。
それは、先ほどのメタリックなウサギのような
存在だった。
目と目が合う。
でも、手を伸ばしてもその存在に触れることは、
できなかった。
メタリックなウサギのような存在は、
私に気が付いているのか、わからなかった。
でも、目が合っていて、そして、ニコリと
した。
そして、日本語だったか覚えていないが、私に対して、
あなたもいつかこちらに来ることができると思う。
そう言ったのだ。
ウサギのような存在は、くるりと背を向けて、
再び、元いた多様な生き物たちがいる場所へと
戻っていった。
そして、100円入れる望遠鏡のように、
プツリと映像は途切れてしまったのだ。
私は、木の根元の穴から顔を離し、
頭の整理が必要だと思った。