皆さま
おはようございます。
「夢のような世界を生きる物語」です。
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「夢のような世界を生きる物語」
~思考にとりつかれた時は~
丘の上の家で、朝を迎えていた。
今朝は、なんだかとても思考が
冴えていた。
冴えていたというのは、簡単に言えば、
思考にとりつかれていた、とも言える。
考えがどこからか湧いてきて、
染み入っていく。
しばらくの間、それを繰り返して
いたのだ。
そんなときは、他にやることが
あっても手につかなくなる。
この丘の上の家にやってきてから、
そんなことは、思い出す限りなかった。
でも、実際に、まさに思考にとりつかれて
いるような状態になっている。
私は、誰かに教わったわけでもないが、
そんなときは、家の外に出るようにしていた。
丘の周囲を散策することにする。
木々が生い茂り、葉が私の行く手を
阻んでいるような、そんな木にもなった。
もちろん、木々たちにそんな意図は
ないだろう。
それでも、木々や葉は私に何かを
語り掛けているのかもしれない。
声のする方に歩を進めてみる。
しばらく歩いてみた。
すると、地面にこんもりと葉が
集まっている場所に出会う。
葉のクッションとも言うのだろうか。
なぜ、こんなところに、葉が集まって
いるのだろう。
私は不思議に思った。
誰かが、ホウキで落ち葉を掃いて
ひたすらに集めた、そんな光景を
思い浮かべる。
でも、そんなことをする人がここに
存在しているのだろうか。
そして、ひとつの記憶が蘇ってきた。
私が小さな頃、林の中に、誰かが集めたであろう
落ち葉の山があった。
私は、学校で嫌なこと、家で嫌な想いをしたとき、
必ず、この落ち葉の山にやってくる。
そして、おもむろにその落ち葉の山の中に
入っていき、横になるのだ。
ふかふかのベッドのようだと、勝手に
妄想して、嫌な想いをその落ち葉に吸収
してもらっていたのかもしれない。
そこでしばらくそうしていると、不思議と
気持ちが落ち着いていったのだ。
それを思い出し、私は、大人にはなっているが、
その目の前にあるこんもりとした葉の山に、
足を踏み入れて、横たわってみた。
大きくなった身体を、葉は、恐らく懸命に
支えてくれていたのだ。
そして、あのときと同じように、私の思考を
吸い取っていってくれた。
自然と、私にとりついていた思考が
姿を消していくのが、はっきりとわかったのだ。
なんだか、妙な心地よさをそこで、
感じていた。