皆さま
おはようございます。
「夢のような世界を生きる物語」です。
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「夢のような世界を生きる物語」
~一本の大木が教えてくれたこと~
丘の上の家で、執筆活動を行っていた。
ここのところ、いろいろあったせいか、
執筆をすることがほとんどなくなっている。
書きたいような気もするが、書く依頼も
ないので、まあいいか、と半ば諦めている
ような感覚だ。
なんだか、直感的に執筆するよりも、今
体験しておいた方がいいことがある気が
しているからだ。
そして、私は、日が昇り、目を覚まし、
丘の周囲を散策に出かける。
そのとき、出会う生き物、生命の数を
数えながら歩いているのだ。
もう、ほとんどの道、道といっても
通れそうな空洞、と言う方があっていそうだが。
そう言った場所は、だいたい歩いたような
気になっていた。
でも、たまたま、今日は、新しい空洞を
見つけたのだ。
そこは、岩場になっていた。
岩場を隠すように茂みが大きく
茂っているような場所だった。
不思議な空間だと、私は感じた。
同時に懐かしさもやってきていたのだ。
そして、導かれるようにその茂みの方へと
足を延ばしていく。
茂みを少し、よけてみると、その後ろには
岩場に挟まれた長く暗い空洞が続いて
いたのだ。
私が通るのがギリギリぐらいに、設計
されていた。
もちろん、人の手が加わった様子はない。
私は、その空洞に意を決して入って
いった。
半ば、強引に、導かれていることを
私が知っているかのように。
なんとか進んでいくと、奥の方に光が
見えてきた。
出口だと、ホッとする。
出口は、入り口よりもずっと狭くなって
いたので、身をかがめて、頭をぶつけないよう、
注意しながら外に出た。
そこは、とても陽当たりがよい場所で、
このあたりでは珍しい場所だった。
すぐに気が付いたが、出口から見上げると、
今までみたことのないような、大木が一本
そこに住んでいた。
私は、思わず、その生命の数を数えたが、
その後、挨拶をした。
すると、返事がある。
大木が話しているはずはない、と
想うが、明らかに耳元で声が聞こえて
くるのだ。
「ここに住んでどれくらいですか?」
と、私は大木に聞いていた。
大木はそれには、はっきりと答えず、
いろいろと耳元で教えてくれるのだ。
「何があろうとも、ただただ、ここに住んでいた」
「それが、今の私じゃ」
「ただただ、そこに在っただけなのだ」
「穏やかな日も、風の強い日も」
「雨の日も、雪の日も」
「ただただ、そこに在っただけなのだ」
「それだけで、こんなにも大きくなれたのですか?」
「途中で諦めようと思ったりしませんでしたか?」
私は、そんなことも聞いてみた。
でも、大木の答えは何一つ変わらなかった
のだ。
「もちろん、真似をすることはない」
「これは、ただの私の役割に過ぎないから」
大木は大木のままだった。
私は、また来ます、とだけ挨拶をして
また、元来た道を帰っていく。
岩場の暗い空洞を必死に通りながら、
大木の生き方、私には到底真似できないな、
そんなことを感じていた。