皆さま
おはようございます。
「夢のような世界を生きる物語」です。
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「夢のような世界を生きる物語」
~白い魔女に物語を渡す~
右手に原稿用紙を持って、私は、
喫茶店のドアを開けてくぐった。
「いらっしゃいませ」
いつものように、白い魔女が出迎える。
白い魔女に隠すように、私は高鳴る
鼓動を抑えようと、深呼吸をした。
「いつものでいいの?」
そう、聞かれ、私は、ブレンドコーヒーを
ホットで注文する。
そして、大した間もなく、白い魔女は、
私のもとへブレンドコーヒーを、しゃれた
カップに淹れて持ってきた。
私は、軽く礼を言い、一口飲んだ。
味はよくわからなかった。
白い魔女は、何かを察したのか、
私がコーヒーを飲むそばにいたのだ。
そうして、私は、持ってきた原稿用紙を
白い魔女に渡すことに決めた。
「実は、ようやく書き上がりました」
「あなただけの物語です」
白い魔女は、歓んでいるようだった。
「でも、もしかしたら、気に入らないかも」
「しれません」
「そのときは、報酬は辞退させてください」
「私は、あなたにとって余計なことを」
「書いてしまったかもしれません」
白い魔女は、表面上は、笑みを見せたが、
恐怖感がうずいて、口元が強ばったように見えた。
そうして、白い魔女は、原稿用紙を
両手で丁寧に受け取り、几帳面に
両端を揃えていく。
あえて、なのか、白い魔女は私の
正面に座り込んで、原稿用紙に
向き合っていった。