皆さま
おはようございます。
「夢のような世界を生きる物語」です。
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「夢のような世界を生きる物語」
～白い魔女のことに没頭～
私はその日から、丘の上の家にある
書斎で、執筆に没頭していた。
それは、もちろん、あの白い魔女の
物語についてだ。
やっと、白い魔女の本質のようなものを
私は感じきることに成功した。
そして、それは、どんどんと深みを
増していく気がする。
書けば書くほどに、白い魔女の物語は、
熟成されていくはずだ。
私は、白い魔女が持っていた
絶対的な恐怖感から書いていった。
その情景は、今はもう会いに行かなくとも
ありありと浮かんでくるのだ。
本当は、もうその世界を覗き込みたくは、
ないのだが、この物語を書ききるためには
致し方がない。
その世界を覗き込むと、私もその白魔女が
感じたであろう絶対的な恐怖感を味わう
ことになるからだ。
でも、それこそが、作家冥利につきるとも
いえる。
一気に白い魔女の世界に入り込んでいった。
と、同時に、その世界にはあまり長いこと
いるのは危険だという感覚もあった。
どこかで、潜在的に時間制限を設けている
ように感じながら、執筆をしていく。
だからなのか、いつもよりも筆のスピードが
1.5倍くらいになっていた。
一気に書き上げていく。
そこには、どうしたって、白い魔女が、
ましてや他人に見られたくないような
内容が綴られていったのだ。
それから、数日間、私は、この書斎に
こもり、白い魔女の物語を書き上げることに
なる。
私は、全てを出し切った気がした。
書き終えたとき、私自身が、白い魔女なのかと
錯覚するほどの執筆となったのだ。
【終わり】
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