皆さま
おはようございます。
「夢のような世界を生きる物語」です。
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「夢のような世界を生きる物語」
～白い魔女の本質を表現する～
その日は、白い魔女のいる喫茶店を
後にして、家に帰ることにした。
そして、そのまま書斎に入り、
想像や空想を重ねた。
もう書斎は夕日で赤く色づいて
いたのだ。
こんな時間から書斎に入ることは、
私にとってとても珍しい。
でも、この新鮮なうちに、白い魔女の
本質に迫る必要があったのだ。
そして、白い魔女の喫茶店でもコーヒーを
飲んできたのだが、家に帰ってもコーヒーを
淹れることにした。
ふと思い出した家にあるコーヒー豆。
それは、引っ越してしまったあの
英国紳士がくれたものだ。
今日は、それを薄目に淹れて飲むことに
しよう。
書斎から出て、私は、英国紳士からもらった
コーヒー豆を探し出し、薄く淹れた。
なんだか、懐かしい香りがしてきた。
まるで、あの英国紳士が再び家に
訪ねてきたような、錯覚に陥った。
書斎で、コーヒーの香りと味を楽しみながら、
白い魔女の人生に入り込んでいく。
私は、目を閉じた。
すると、白い魔女、いや、ずっと昔の
白い魔女が生きている。
ここはどこだろう？
古く年季の入った森の中のようだった。
森の中にポツンとある赤い屋根が
特徴的な古い家。
英国紳士と同様に、どこかヨーロッパの
森の中、というイメージが湧いた。
そこに、白い魔女はひとりで住んで
いるのだ。
白い魔女の元に、ひとり、またひとりと
様々な格好をした人たちが訪れた。
そして、ずっと眺めていると、険しく
不安にまみれた人たちの表情が、
白い魔女の家を後にするときには、
少なからず晴れやかになっているのだ。
白い魔女は、魔法を使っていたのかも
しれない。
場面は突然切り替わる。
白い魔女が静かに家で過ごしていると、
急に屈強な男たちが入ってきた。
白い魔女は、表情を失うほどの
衝撃を受けているようだった。
そして、白い魔女は、なぜだか、理由は
わからないが、屈強な男たちにどこかへ
連れて行かれてしまったのだ。
その場面からは、今まで感じたことの
ないほどの、恐怖感を感じた。
私も怖くなってきていた。
そこで、私の目は開いた。
【終わり】
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