皆さま
おはようございます。
「夢のような世界を生きる物語」です。
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「夢のような世界を生きる物語」
~白い魔女の人生を書くには~
次の瞬間、私の心の中には、
「この人の、いや白い魔女の人生を」
「知りたい、書いてみたい」
という強い思いで支配されていた。
そして、提示された報酬も充分な
ものだったのだ。
ひとり暮らしの私には、これでしばらくの間
生き延びていけるほどの報酬だ。
そして、「是非、あなたの人生を書かせてください」
そう返事をしていた。
「よかった」
白い魔女は、とても安堵している
ようだった。
ずっと、私のことを探していた、そうも
言っているように聞こえた。
でも、もちろんそのことは心の中に
しまっておいた。
そして、それから、しばらくの間、
私は、古い大きな音のする車で、
この喫茶店にやってきて、白い魔女に
会いに来た。
もちろん、より満足のいく執筆を
行うためだ。
始めのうちは、コーヒーを飲みながら、
お互いに飲みながら、インタビューを
する形式をとった。
白い魔女が、どうして今、こうした
喫茶店を経営するに至ったとか、
終始、一般的なことを聞くにとどまった。
だからなのか、どうにも執筆の筆が
進まずにいた。
一通り話しを終えて、丘の上の家に帰り、
書斎に向かうが、筆を取る気にならないのだ。
違う、もっともっと書けることがあるはずだ。
私は、久方ぶりに苦悩した。
こんなにも書きたいのに書けないことに、
苦悩したのだ。
書きたいことにまだ、私はたどり着いて
いない。
まったくもって、あの白い魔女を理解
していなかったのだ。
では、どうしたらいいのだろうか?
書斎で苦悩するのをやめて、私は、
ウッドデッキに出た。
外は、もう真っ暗になっている。
あのカラフルな屋根の家は、何か
教えてくれるだろうか。
もちろん、真っ暗になったあの家に
人影など見えるはずもない。
その日は、ただただ、時間ばかりが
過ぎていった。