皆さま
おはようございます。
「新しい地球を生きる物語」です。
詳しくは本文をお読みください。
公式LINEで👽宇宙直結チャンネル👽を
文章にして配信始めました!
ご興味ある方は、下記より友だち追加して
おいてくださいね!
-----------------------------------------------------------------------------
「新しい地球を生きる物語」
~そろそろ決着をつけよう~
丘の上の家で、執筆活動に
日々没頭している。
そこで出会った英国紳士の謎、
一向に解けないでいた。
そろそろ決着をつけよう。
そんな思いが、ふつふつと湧いて
きていたのだ。
そう、英国紳士が住むあのカラフルな
屋根の家に行ってみる。
迷いもあったが、私は、支度をして、
英国紳士の住む家を目指した。
歩いて十数分だろうか、丘を下りながら、
カラフルな屋根の家が見えてくる。
爽やかな空気を吸い込むように、深呼吸を
して、私は、家の方へと歩を進めた。
「どうも、こんにちは」
「お待ちしていましたよ」
「なんだか、今日は、あなたが」
「来る気がしていたのです」
それは、明らかに英国紳士だった。
私が来るのを予期していたともとれる
挨拶に驚きを隠せずにいる。
たどたどしくも挨拶をして、私は、
準備してきた手土産を渡した。
こちらからお願いするまでもなく。
「あなたが来る気がしていて」
「ケーキを用意しています」
「ぜひ、上がっていってください」
そうして、導かれるように、私は、
カラフルな屋根の家に、初めて足を
踏み入れるのだ。
玄関を入って、驚きはいきなり
やってきた。
外から見ても大きな家だが、中に入ると
さらに広く感じる。
玄関の天井が屋根まで吹き抜けだった。
そして、それと同時に感じたのが、
あの感覚だ。
英国紳士は、家の中を案内してくれた。
リビングや階段、その他の部屋も、
物置部屋もあったが、その広さに
驚いた。
そして、最後に案内された部屋。
そこは、階段の下にある少し小さな
扉の部屋だった。
明らかに、そこだけ時空が違う気が
したのだ。
そして、英国紳士は、ここに案内する
ために、呼んだのだ、そんな顔をしながら、
小さな木の扉を開けて案内してくれた。
そこに、あった部屋。
それは、英国紳士がくれたコーヒー豆で
淹れたコーヒーを飲んだときに、出現した・・・
中世ヨーロッパを思わせるお城、その中に
あった書斎に違いなかった。
あのときは、英国紳士がその書斎で、
執筆をしていた光景が目に浮かんだ。
そして、今、正に、その光景と同じ
書斎が目の前に広がっているのだ。
さっきまで、カラフルに見えていた視界が、
一気にセピア色に見える。
そして、英国紳士が、あのときと同じように、
書斎の机の前にある椅子に腰掛ける。
机に転がる年代物の万年筆を手に取り、
書く真似をしていく。
まさに、あの光景の通りだった。
きっと、英国紳士は、私にその光景を
魅せたかったに違いない。
その意図ははっきりとはわからないが。
衝撃のあまり、私は、なぜだかその書斎で
汗びっしょりになってしまった。
そのことについて英国紳士は、ひどく
心配をしてくれた。
「気分が悪くなってしまいましたか?」
「少し横になりますか?」
私は、「ありがとうございます」「大丈夫です」と
答える。
英国紳士は、答えを教えてはくれなかった。
「あのときの私です」と言ってくれれば、
どれだけ私の心は晴れやかになっただろうか。
一通り、英国紳士が部屋の説明を終えると、
私をリビングに通してくれた。
そう、用意してくれていたケーキと
コーヒーが出てきたのだ。