皆さま
おはようございます。
「新しい地球を生きる物語」です。
詳しくは本文をお読みください。
公式LINEで👽宇宙直結チャンネル👽を
文章にして配信始めました!
ご興味ある方は、下記より友だち追加して
おいてくださいね!
-----------------------------------------------------------------------------
「新しい地球を生きる物語」
~コーヒーの香りに誘われて~
丘の上の家で、執筆活動に
没頭する日々を送っている。
目が覚めると、まだあたりは
真っ暗だった。
眠りが浅かったように思う。
でも、今日はたくさんの執筆を
する予定だった。
まだ、朝日が出る前に重たい身体を
起こした。
そして、目覚めのコーヒーを淹れる
ことにする。
熱いコーヒーをリビングから、
ウッドデッキを望みながら啜っていた。
部屋にコーヒーの香りが漂う。
すると、ウッドデッキのところに
人影のようなものが見えた。
でも、まだ辺りは暗くて、よく
見えなかった。
リビングから漏れ出た光で、人影を
うっすらと映し出す。
英国紳士だ。
窓を開けると、英国紳士が、こちらに
歩いてくる。
「おはようございます」
いつものように、英国紳士は笑顔で、
やってきた。
こんな朝早くなのに、いつもと
なんら変わらないのだ。
「たまたまこちらを散歩していたら」
「いい香りがしてきたものですから」
なんの香りだろうと思ったが、
少しして、コーヒーのことだと
気が付いた。
「コーヒーお好きなんですね?」
どう、答えていいのかわからずにいると、
英国紳士は、笑顔で麻のような袋を手渡して
くれる。
「是非、これも飲んでみてください」
麻のような袋を受け取ると、ずっしりと
重みを感じた。
ちょっと怖くなったが、袋を開けると、
すぐに何かわかった。
「そうです、コーヒー豆です」
「実は、初めて会ったあの植物を」
「栽培しているところで、収穫したものなのです」
どうやら、あの、丘を少し下ったところにある
規則正しく切り揃えられた植物は、コーヒーの
木だったのだ。
「なかなか、日本では栽培が難しいのですが」
「あの場所で、あのせせらぎの水を使ったら」
「美味しいコーヒー豆を育てることができたのですよ」
その後、呆然としている私に英国紳士は、
コーヒーの美味しい入れ方もレクチャー
してくれた。
まだ朝日が昇る前の時間だ。
私は、相づちとお礼を言うので
精一杯だった。
一体この世界は何なんだろう?
そんな疑問の方が、強く思考を
支配していたからだ。
「では、私はこれで」
英国紳士は、元来た道を戻っていった。
私は、コーヒー豆の入った麻の袋を
手に持ち、その姿を見送るのだ。