皆さま
おはようございます。
「新しい地球を生きる物語」
です。
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「新しい地球を生きる物語」
~丘に降り積もる雪~
丘の上で執筆作業に没頭するように
なった。
どれくらいの時が経ったのだろう。
そして、今、季節はどうなって
いるのだろう。
外の空気を体感してみることに
した。
ふらりと、家から外に出ると、
なんだかとても寒かったのだ。
そうか、冬なのか。
そして、冬といってもとびきり
寒い。
もしかしたら、これは雪が降る
合図かもしれないと直感的に思った。
そうすると、案の定、雪がちらつき
始めたのだ。
その雪をしばらくの間、見つめていたが、
雪の結晶までは、見抜くことができそうに
なかったので、やめて、書斎にこもった。
原稿用紙を広げて、いつの間にか
手に入った万年筆で執筆をしていく。
小さな窓からは、先ほどもよりも
勢いを増して降っている雪が確認できた。
それに負けじと、原稿用紙を重ねて
ゆく。
気が付けば、雪のことなどほとんど
忘れていた。
執筆に一区切りがついたときには、
もう恐らく夜中になっていただのだろう。
書斎の小さな窓を見て、驚いた。
雪が窓の半分くらいまで積もって
いたのだ。
これは、まいったな。
とんでもない大雪だ。
まあ、どうにでもなるか。
そうして、そのまま寝室に行って、
眠ることにした。
朝になっても、雪は降り続いていた。
雪の重みで、玄関のドアも
開かなかった。
なんだか閉塞感を感じて、開けられ
そうな窓を見つけて、外に出てみることに
する。
丘の上から見えるのは、ほとんど
真っ白な雪だった。
背の高い木々は、雪から顔を出すように
並んでいる。
そして、あの、カラフルな屋根の家、
雪のせいなのか、雪を降らせる曇り空の
せいなのか、カラフルな屋根が色あせて
見えた。
カラフルな屋根の家も、もちろん
雪に覆われていた。
でも、不思議だった。
家の正面から雪でできた道のような
ものがあるのだ。
明らかに何者かが、手を加えたような
綺麗な雪の道ができている。
やはり、誰かが住んでいるのだろうか。
そして、カラフルな屋根の家の窓に
ふたつの存在が映ったことを思い出した。
今日も見ようとしたが、雪で、窓の
半分ほどが覆われていて、何かが
映ることを確認することはできなかった。
と、同時に、そろそろ食料がなくなる
ころだ。
兵糧攻めにあってしまうな。
でも、雪かきをする気は起きず、
家の中に戻ることにした。