皆さま
「あなたの霊性が目覚めゆく物語」
です。
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「あなたの霊性が目覚めゆく物語」
~感動をもらい感動を与えるケーキ~
洋菓子店のショーケースに並ぶ
ケーキがありました。
ケーキは、自信を持てずに
いたのです。
「自分は売れてゆくのだろうか」
でも、ケーキは、ここにくるまでに、
とても大きな感動をもらってきました。
ケーキ自身、職人さんの手によって
丁寧に作られてきたのです。
的確な温度で焼かれたり、クリームを
塗られたり、フルーツを挟んでもらって、
ようやくケーキとして生まれることが
できました。
そこには、感動しかありません。
ケーキは、そんな感動を与えてもらった
のです。
「逆に、自分に何ができるのだろうか」
そんな風に自信を持てずに、洋菓子店の
ショーケースに並んでいます。
でも、そのときは、突然訪れるのです。
ショーケースが開かれ、ケーキは、
変われてゆきました。
箱に詰められて、ユサユサと揺られながら、
ケーキは、どこかへ連れていかれるのです。
そうして、長旅を終えて、ケーキは
テーブルの上に並べられます。
そこには、ケーキが創造を超える展開が
待っていたのです。
たくさんの人たちに囲まれて、ケーキは、
驚いています。
そうして、ケーキを見るたくさんの人たちが、
笑顔でいるのです。
主役は、子どもでした。
ケーキが話しを聞いていると、子どもは、
長らく病気で、ケーキなど食べることが
できない日々を過ごしていたのです。
ようやく、ケーキが食べられるまで
回復しました。
そう、ケーキがその子どもを知らない頃、
ずっとケーキが食べたいと思っていた
そうなのです。
「元気になったらケーキが食べたい」
その子どもは、どこかの洋菓子店の
ショーケースを見て、そうお父さんと
お母さんに言ったそうなのです。
だからこそ、子どもはケーキを食べることが
できるようになるためにも、病気を乗り越える
ことができた、そう感じていました。
ケーキは、そんな子どもの気持ちを知り、
自分が選ばれて、とても光栄だと感じています。
そうして、ケーキは、その子どもに念願の
ケーキを食べさせてあげることになったのです。
ケーキは、食べられながら、子どもの様子を
窺っていました。
「美味しい」
そんな声がケーキにも聞こえてくるのです。
「ここまで、頑張ってきて本当によかったよ」
ケーキには、そんな声が聞こえてきて、
ケーキ自身、これまで生きてきてよかったと
心から思えたのです。
そうして、結果的に、ケーキは、自分は
感動を与えてもらったけど、自分が与える
ことなど到底できないと思っていた。
その感動をケーキは、子ども、その周囲の
家族たちに与えることができたのです。
感動は、きちんと循環していました。
ケーキは、最高の一生だったと、
晴れやかな気持ちでいるのです。