皆さま
「あなたの霊性が目覚めゆく物語」
です。
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「あなたの霊性が目覚めゆく物語」
~すっぽりとハマる場所に収まるかりんとう~
あるお宅にかりんとうがありました。
かりんとうは、おやつ棚で、今か今かと
待ちわびています。
それは、このお宅の家族に美味しく
食べられることです。
それこそが、かりんとうの使命だ、役割だと
信じていました。
そうなるために、かりんとうはおやつ棚で、
美味しくなるように、念じて待っているのです。
おやつ棚の近くまで人の足跡がしたならば、
かりんとうのドキドキは止まりません。
そして、この日、どうもこのお宅には
たくさんの人が集まっているようでした。
かりんとうは、いよいよ使命を果たせると、
天にも昇る思いでいます。
足音もたくさんしているのです。
かりんとうは、時間の問題だと
感じていました。
そして、いよいよおやつ棚の戸が
開きます。
そして、家族の手が伸びてきました。
かりんとうは、ドキドキが止まりません。
すると、再び、かりんとうの目の前の
戸が閉まってゆきます。
持って行かれたのは、隣にいた
スナック菓子でした。
かりんとうは、絶望したような気持ちに
なっています。
役割、使命を果たせない。
自分にはそんなものはなかったのだ、
このまま湿気って腐っていくのだ。
かりんとうは、そんな風に思っています。
そうして、おやつ棚には、どんどんと
足音が聞こえなくなっていきました。
時間の経過とともに。
かりんとうは、がっかりとうなだれて
います。
静かな夜でした。
すると、聞き慣れた足音が、かりんとうに
聞こえてきます。
静かに、おやつ棚の前で足音が止まり、
戸が開きました。
そして、かりんとうは、家族の手に
取られたのです。
かりんとうを手に取ったのは、少し
疲れたお母さんでした。
お客さんがたくさん来て疲れて
いたのでしょう。
かりんとうは、テーブルに乗せられて、
その時を待ちます。
かりんとうは、どうにでもなろう、そう
覚悟を決めて、待っているのです。
そうして、かりんとうは、いよいよ
お母さんの手に取られました。
食べられるのかと思いきや、かりんとうは、
温かい液体につけられたように感じます。
「あれ?」
「思っていたのと違う」
かりんとうは、そう思いましたが、
もう流れに乗るしかありません。
どうやら、かりんとうは、温かい豆乳の
中でグルグルと回されていたのです。
かりんとうは、身に纏った、黒糖を
温かい豆乳に溶け出させて、変化を
感じるしかありませんでした。
ふやかされたかりんとうは、そのまま
お母さんに食べられていったのです。
そうして、温かい豆乳にもほんのりと
甘い黒糖が溶け出し、お母さんに柔らかな
至福の時を提供していきました。
かりんとうは、まさか、そんなところで、
場所で、環境で、タイミングで、すっぽりと
はまることになるとは思ってもみません。
でも、かりんとうにとって、すっぽりと
はまる、自分だけの場所があることが、
よくよくわかったのです。
かりんとうは、自分の役割を自分だけの
プロセスで、果たすことができました。