皆さま
「あなたの霊性が目覚めゆく物語」
です。
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「あなたの霊性が目覚めゆく物語」
～泥団子の原理を知っておく～
どこかの公園に泥団子がありました。
泥団子は、いろいろな土や砂を
まとっていて、どんどんと大きく
なっていったようです。
見た目はあまり良くなく、いびつで、
素材の土や砂も統一性がありませんでした。
泥団子は、公園にずっと佇んで
いたのです。
すると、ひとりの少年が、その泥団子を
拾いました。
泥団子は、このまま壊されるのかと
恐怖を感じていたようです。
でも、少年は泥団子が気に入ったのか、
それを持ち帰りました。
持ち帰った泥団子を乾かしたりして、
その後、綺麗に磨いていったのです。
泥団子はツヤを取り戻し、形も
丸く整っていきました。
その泥団子を少年は部屋に飾り、
満足げです。
それもそのはず、最初に公園で出会った
ときには、想像もつかないほど、丸くて
ツヤでツルツルとしていました。
少年は、再び泥団子を手に取り、
うれしそうに眺めています。
すると、少年は、バランスを崩したのか、
手から泥団子を落としてしまったのです。
泥団子は、床に落ちてしまいました。
少年が手を伸ばしましたが、間に合い
ません。
泥団子は、床で、パカッと割れて
しまいました。
少年は、その刹那、とても哀しい
表情を浮かべます。
そして、パカッと割れた泥団子を
手に取りました。
すると、泥団子の中に光るものが
あることに気が付きます。
「光の玉」
そう、泥団子の中には、どこまでも
輝きを放つ光の玉が出てきたのです。
少年が、光の玉を手に取ると
眩しすぎて、直視できないほどでした。
この光の玉は、実は、少年と出会い、
身につけてきたこの泥や土、砂を
手放すためにやってきたのです。
光の玉にとって、膜のようにまとっていた
泥たちは、不要となった産物でした。
その中には、本当は、こんなに輝く
光の玉が入っていたのです。
少年は、子どもながらに、人がなぜ
生まれて、様々な体験をしていくのかを
肌で感じたような気がしました。
【終わり】
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