皆さま
「あなたの霊性が目覚めゆく物語」
です。
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【自己紹介】
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「あなたの霊性が目覚めゆく物語」
~現実の濃度が薄まるレストラン~
住宅街を歩いていると、なぜだか
霧がかっている場所を見つけました。
普通の戸建てが並ぶ角に、それは
あるのです。
霧がかっている中に、古い木造の
建物が見えました。
日本式の家屋とは異なり、どこか
ヨーロッパの山小屋を思い起こさせる
建物に見えます。
吸い込まれるように、その
建物の中に入っていきました。
建物の中に入ると、
「いらっしゃいませ」と滑舌のよい
挨拶が聞こえてくるのです。
シワのない黒いシャツを着込んだ、
男性と女性がふたり、玄関の前に立ち、
出迎えてくれました。
まるで、すでに予約をしてから
きたかのように、迎えてくれるのです。
そこは、どうやらレストランの
ようでした。
なぜならば、奥の方には厨房らしきものが
見えており、炎を上げているのが見えたからです。
そうして、席に通されました。
ふたりの男女が、接客をしてくれるのです。
厨房でつくるコックさん、お酒を入れてくれる
バーテンダーのような人もいました。
4人で切り盛りしているようです。
「コースでよろしいですか?」
女性の方が、落ち着いた笑みを浮かべ、
聞いてくれました。
「それでいいです」
と、答えると、「かしこまりました」と
綺麗に一礼して女性はその場を去ります。
男女は、代わる代わる、食器を持ってきたり、
前菜を持ってきたりしてくれました。
お酒を頼めるか聞くと、メニューを
持ってきてくれ、差し出されます。
ビールを注文すると、バーテンダーらしき
人が、絶妙な手さばきでサーバーから
ビールをグラスに注いでくれました。
ビールの上部の泡は、きめ細やかで、
飲み口に感触がないようにも感じるのです。
ビールを一杯飲んで、前菜をたいらげると、
自分が今どこにいるのか、と思い返しました。
そのために、そっと耳を澄ませると、
周囲にもお客さんがいることがわかるのです。
話し声を聞いて、いったいここがどこで、
いつで、どんな状況なのかを確認しようと
しました。
でも、聞いたことのない言葉だったり、
単語はわかるけど、何を言っているのか
わからなかったのです。
でも、たしかなことは、ここはレストランで、
4人のスタッフがいて、お客さんがいて、
そして、コースを食べながら、ビールを
飲んでいる、たったそれだけでした。
食事とお酒を一通り楽しむと、
男性のウェイターらしき人が、
おしぼりを持ってきてくれます。
暖かいおしぼりで、気になるところを
拭いていくと、少しずつ、我に返ろうと
していきました。
その余韻を残しながら、お会計を済ませ、
店の外に出て行きます。
男性と女性のふたりが、店の前まで
出てきてくれて、見送ってくれました。
そのときに、女性の方が、レストランの
名刺のようなものを渡してくれるのです。
「レストラン霧の花」
その名刺をたしかに手に取り、ポケットに
しまいこみました。
やっぱり、そのレストランは存在していて、
そこは、やっぱり霧がかかっているのです。
そうして、いい気持ちを保ちながら、
帰路につきます。
家に帰って、ポケットを探してみると、
名刺は、やっぱり無くなっているのです。