皆さま
あなたに応援団がいる言っても、
なかなか実感が湧かないかもしれません。
でも、確実に応援されています。
そのことは、この物語が物語って
くれています。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「あなたには、強力な応援団がいる物語」
~魚屋さんがいらっしゃい~
中学生になったばかりに
見える少年がいました。
少年は、友だちと自転車に乗って
出かけていたのです。
いつもの道、いつもの坂、
いつものカーブ、少年は
颯爽と下ってゆきます。
後ろから友だちもついて
行くのです。
少年は、友だちがきちんと
付いてこられているか確認したくて、
少し後ろを振り返りました。
その瞬間でした。
下り坂、カーブ、曲がりきれずに
少年の自転車は、車道から外れて
放り出されていったのです。
少年は、そのシーンがスローモーションで、
進んでいくことがわかりました。
自転車から弾き飛ばされて、
少年の身体は宙を舞います。
幸いにも少年の身体は
林のような場所でした。
土に落ちたのです。
でも、少年の意識は、どこか
別の場所にいっていました。
少年は、白い雲の上のような
場所をふわふわと漂っているのです。
遠くの方から、声が聞こえて
きます。
「いらっしゃい」
「いらっしゃーい」
聞き覚えがないはずの声なのに、
なぜだか少年は懐かしさを覚えて
いました。
声のする方へ少年は意識を
向けてゆきます。
そうすると、雲の上に魚屋さんが
いました。
「いらっしゃい」
「いらっしゃーい」
魚屋さんの顔を見たけど、声と同じで
誰かはわかりませんでした。
ただ、ただ、懐かしいのです。
少年は、そのまま魚屋さんの方へ
行きたいと思いました。
「いらっしゃい」
「いらっしゃーい」
このまま魚屋さんの方へ・・・
少年は自然とふわふわと浮いた
身体を魚屋さんに意識を向けてゆきます。
少年は、ふと気がつきました。
魚屋さんの後ろには、多くの人たちの
姿がいたのです。
中央が魚屋さん、その後ろに
たくさんの人がいました。
どの人も笑顔が溢れています。
でも、どの人も知りません。
それなのに、懐かしいのです。
ますます少年は、そちらへ
行きたくなりました。
少年は、ふわふわと浮かびながら、
ふと我に返ります。
どうやら、現実世界で名前を
呼ばれたのです。
呼んだのは、自転車で後ろを
走っていた友だちでした。
少年は、我に返りながら、
魚屋さんに伝えるのです。
「僕には、まだやることがあったんだ」
「そのことを終えたら、呼んでね」
「また、会いましょう」
魚屋さんは、そのままの笑顔で
少年に返事をします。
「わかっていたよ」
「きっと、君にはまだやることがあるって」
「私だけでなく、ここにいる全員が」
「あなたを応援しているから」
「思う存分楽しんできて」
少年は、そこまで聞いて、
「じゃあ、またね」
そう言って、完全に我に返りました。
現実の世界でも、目が開いたのです。
目を開けると心配そうに
友だちが少年をのぞき込んでいました。
少年の瞳の奥は、先ほどより
十二分に輝いて見えるのです。
【終わり】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。