皆さま
「後悔の多い人生でした」
これ、以前の私のことです・・・。
日々後悔してましたからね。
でも、自分の人生には意味があったのだと
理解するようになりました。
後悔が多いときよりも、ずっと
生きやすくなったので、物語にして
贈りたいと思います。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「どんな人生にも意味があったと知る物語」
~後悔するおじいさん~
ベッドで天井を見上げている
おじいさんがいました。
おじいさんは、ほとんどの時間を
ベッドの上で天井を見上げて過ごしています。
おじいさんは、何もやることがなくなったと
感じていて、ずっと過去を後悔し続けているのです。
「あのとき、あーすれば良かった」
「若い頃、もっと勉強すればよかった」
「もっと青春を謳歌すればよかった」
「妻にもっと優しくすればよかった」
「子どもたちに、あんな酷いことを言ってしまった」
「あのとき会社で異動しておけばよかった」
「もっと旅行にでも行っていればよかった」
「違う土地に家を買えばよかった」
「もっと早く健康診断に行けばよかった」
「家族の時間を取ればよかった」
「妻との時間は、当たり前にあると思っていたから・・・」
おじいさんの後悔は、留まることを
しりませんでした。
おじいさんは、後悔をし続けて
大粒の涙を流しているのです。
涙は目からあふれ出し、目尻の深いしわを
伝い、頬へ、そして枕を濡らしてゆきました。
後悔の涙だったのです。
おじいさんは、そのまま静かに
目を閉じています。
流れゆく涙に気がつきながらも、
そのまま目を閉じているのです。
静かにしていると、どこかから女性の
声がするような気がしてきます。
おじいさんは、心の中で「看護師さんかな」と
思おうとしましたが、そうではないことが
わかっていました。
なんとも言えない懐かしい声だったのです。
おじいさんの固く閉じた口元が、
ほんの少し緩んだ気がします。
おじいさんは、懐かしい声を聞いて
いました。
「あなたは、本当によくやってくれたわ」
「感謝しているわよ」
「ありがとう」
「だから、もう後悔なんてしないで」
「私まで悲しくなるわ」
「あなたは、私たち家族のために」
「本当によくやってくれたわ」
「あんなに毎日働いてくれたんだもの」
「それは、当たり前のことなんかじゃないわ」
「あなただからできたの」
「本当にありがとう」
「私は後悔なんかしてないからね」
おじいさんは、その懐かしい言葉に
瞬間的に返事をしようとしました。
でも、それから懐かしい言葉は返っては
きません。
おじいさんは、そうして、
「あー、自分の人生には大きな意味があったんだ」
「もう、後悔することなんてやめよう」
おじいさんは、天井を見上げながら
そう決意したのです。
おじいさんは、ベッドの上で、大いなる、
大きな意味を持った人生を終えてゆきました。
【終わり】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。