皆さま
私が数年前に会社を辞めようと決意してから、
なぜだか様々な課題が舞い降りてきました。
そのときは、どうせ辞めるし、やれること
やってみよう、くらいでやっていたのです。
でも、今振り返ってみると、あのとき、
いろいろな課題をクリアしておいて
よかったなあと思えたのですよね。
だから、今、会社を辞めたいなあと
思っている人に物語を贈ろうと思います。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「会社を辞める前にやっておきたい物語」
~ピーナッツがやったこと~
とあるお宅にピーナッツがありました。
ピーナッツは、いつも夕方になると
お父さんに食べられます。
でも、いつもピーナッツの傍らには
ビールがありました。
ピーナッツの出番は、このビールと
ずっと一緒なのです。
そのことをピーナッツは、どこかで
疎ましく思い、でも、どこかでセットなことを
護られているとも感じていました。
まるで、組織に属しているかのように
ピーナッツは、ビールとセットで安心
していたのです。
だから、ピーナッツは、お父さんに
大切にされなくても我慢することも
多くありました。
「ビールがいてくれる限りは、必要とされる」
「だから、僕は我慢をするんだ」
ピーナッツは、何度もそう言い聞かせるのです。
そんなある日の晩、ピーナッツは、お父さんの
手に取られてテーブルに置かれました。
でも、お父さんが気がつきます。
「あ、ビール切らしちゃった」
そう、ビールを買い忘れていて
ストックがなかったのです。
お父さんは、残念そうにして
冷蔵庫を閉じます。
そうして、何気なく自然とピーナッツを
元あった場所に戻してしまいました。
ピーナッツは、とても悔しい思いを
感じています。
「やっぱり、僕だけでは必要とされない」
「ビールがないと、ダメなんだ」
「お父さんに文句言いたいけど」
「言ったら二度と食べてもらえなくなるんだろうな」
「ちくしょー」
「我慢するしかないんだ」
そうして、ピーナッツは、グッと
言いたいことを飲み込むのです。
「もう、我慢しなさんな」
「言いたいこと言いなさい」
「ビールとのセットが解消してもいいじゃない」
「あなたには、あなたの道があるよ」
ピーナッツは驚きました。
自分の胸のあたりからそのような
想いがグイッとわき上がるのです。
ピーナッツの想いは抑えることは
できませんでした。
「もう、ビールとコンビ解消になってもいい」
そう、覚悟をしてピーナッツは、想いを
ぶつけるのです。
「僕を僕として、一度味わってみてください!」
「ビールのお供ではなく」
「ピーナッツとして扱ってください!」
その想いは、とても強いものでした。
お父さんが、ピーナッツをしまったとき、
お母さんの声がしました。
「ビール買ってくるから」
「それまで、ピーナッツ食べててちょうだい」
お父さんは、渋々でしたが、ピーナッツを
手に取り直し、テーブルに持っていったのです。
ピーナッツにしたら、意外な展開に
なりました。
そうして、ピーナッツは、ビールなしで
お父さんに食べられてゆきます。
寡黙なお父さんでしたので、歓喜を上げる
ということはありませんでした。
それでも、コツコツと止まらない様子で
ピーナッツは食べられてゆきます。
ピーナッツは、食べられながら、
満足感を感じていました。
「もう、コンビ解消してもいいと決めて」
「言いたいことを言って本当に良かった」
「そして、意外と言ってみても」
「大したことなかったし」
「怒られるようなこともなかった」
「次は、また言いたいことがあったら」
「言うようにしてみよう」
会社を辞めたくて仕方なくなって、
すぐに辞めるのもひとつの方法です。
それが、必要な場合もあります。
でも、もし、何かを行う猶予があるのなら、
言いたいことが言えてなかった人は、
何かを言ってみる。
怒れなかった人は、怒ってみる。
残業し過ぎてしまう人は、残業をやめてみる。
有給休暇を取れなかった人は、
有給休暇を取ってみる。
いろいろとやっておくと、いいことが
あります。
辞める前に、何かやってみると
ひとつの課題をクリアして、次に進めることが
できますよ。
コツは、組織の一員という前提を変えて
「一個人としてやってみる」というところに
あります。
会社員だったら、こう言うけど
一個人だったら何て言うだろう?
そう想像してみるといいと思います。
【終わり】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。