皆さま
私も無価値感に苦しんでいたとき、
なかなか自分に役割などあると
信じることは難しかったです。
でも、生きているだけで、その人には
その人の役割があります。
それを知っておくと、少しずつ自分の
価値を思い出し、生きやすくなっていきますよ。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「自分にも人生の役割があると理解する物語」
~桜の葉~
桜の木に生えた桜の葉が
ありました。
桜の葉は、いつも自分には価値がないと
思い込んでいるのです。
そうして、桜の花になりたかったと
いつも自分の生きる姿に後悔の念を
持っていました。
「私も桜の花に生まれていれば」
何度もそう思うのです。
でも、桜の葉は桜の葉でしか
ありません。
それ以上でもそれ以下でもないのです。
桜の葉は、自分が青々しく茂っている頃、
直前まで咲き誇っていた桜の花たちに
引け目を感じていました。
「どうせ、誰も見向きもしないさ」
「どうして生まれてきたんだろう」
桜の葉は、それくらいまでに自分に
価値がないと思い込んで過ごしているのです。
「無価値感」
そうして、過ごしていると桜の葉のもとに
一羽の鳥がやってきました。
鳥は、桜の葉に話しかけるのです。
「桜の葉っぱさん、あなたは自分に」
「価値がないと思っている」
「でもね、あなたは生きているだけで」
「価値があるし」
「大切な役割を持っている」
「まずは、そのことをきちんと」
「信じてあげること」
「価値がないだなんてね」
「そんな悲しいこと言わないであげて」
そう言うと、鳥は、羽を広げて
飛び立っていきました。
すると、その羽が桜の葉にバサッと
あたり、桜の葉は、そのまま枝から
切り離されて、落ちていったのです。
桜の葉は、思いました。
「こうして、一生を終えてゆくのか」
「鳥さん、あなたのおかげで」
「こうして落ち葉となるわけだ」
桜の葉は、皮肉なことを呟きながら
地面へと落ちてゆくのです。
桜の葉が、地面に落ちると
おばあさんがいました。
おばあさんは、桜の葉を手に取り、
微笑みかけます。
「いい葉じゃあ」
桜の葉は、おばあさんにいきなり
拾われてゆきました。
桜の葉も、内心驚いています。
「このまま枯れて朽ちてゆくはずだったのに」
そうして、桜の葉は、なんと
おばあさんによって、塩漬けにされて
桜餅、道明寺などをくるむ和菓子の
桜の葉へと生まれ変わったのです。
桜の葉は、新しい生き方をスタート
させることができました。
そう、桜の葉は思いました。
「私にも役割があったのだ」
「あのとき、諦めなくてよかった」
「ここまで生きてきて本当に良かった」
塩漬けになった桜の葉は、桜餅を
くるんで、食べられていったのです。
【終わり】
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感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。