皆さま

 

不安でいるとき、この不安を

なくそうと人は必死になります。

 

でも、その不安は、なかなかなくなる

ことはありません。

 

なくそうとすればするほど、存在感を

アピールするように増幅します。

 

では、どうしたらいいのでしょう?

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「不安をなくす必要はないと知る物語」

~塩大福の不安~

 

あるところに塩大福がありました。

 

塩大福は、少し前まで

ただの大福だったのです。

 

それまでは、なんてことなく

大福として生きてきました。

 

ところが、急に塩を追加されて

塩大福となったのです。

 

塩大福自身、とても不安になりました。

 

「塩なんて入って、食べてもらえるのか」

「塩大福なんて、誰が買うのだろう」

「甘くて塩っ辛いなんて、聞いたことない」

「前例もないし」

「不安だ・・・」

 

それから、塩大福は、眠れぬ夜を過ごし、

不安で居続けたのです。

 

だから、塩大福は苦しくて苦しくて

仕方ありませんでした。

 

いつでも不安だったからです。

 

「この不安がなくなればいいのに」

 

何度、塩大福は天に向かって

願ったことでしょう。

 

でも、その不安はなくなることは

ありませんでした。

 

そうして、塩大福は不安を抱えたまま

和菓子屋さんの売り場に並べられます。

 

「不安だ」

「不安だよ」

「不安なんじゃ」

 

塩大福は、不安でいっぱいです。

 

塩大福の隣に並べられたのは、

ザラメの煎餅でした。

 

「塩大福くん、きっと不安でいるんだね」

「わかるよ」

「とってもわかるよ」

「僕もそうだったからね」

「塩っ辛いのに甘い煎餅だからね」

「不安だよね」

「でもね、その不安はなくそうとしてもね」

「うまくいかないんだ」

 

「不安はなくならないよ」

 

「大切なのは、不安をなくそうと」

「することじゃないんだ」

 

「おそらく塩大福くんは、今」

「不安が95%くらいを占めていると思う」

「それをね急にゼロにするっていっても」

「難しいわけ」

 

「最初は目指してもいいよ」

「でもね、結局、バランスが大事ってところに」

「行き着くんだ」

 

「不安でもいいし、その逆の安心でもいい」

「それを選べるところを目指せばいいんだよ」

 

「まずは、不安を拒絶しないところから」

「やってみて」

 

「そうすると、安心のスペースができていくからね」

 

「徐々に安心を増やして行って」

「で、不安と安心が共存できるように」

「なるとバランスがとれてくるよ」

 

「ポイントは、不安をなくそうとしないこと」

「居場所をきちんと作ってあげることなんだ」

 

塩大福は、不安でしたが、ザラメ煎餅の言うことを

しっかりと聞いていました。

 

「そうか、不安をなくそうとしない」

「ゼロにはならない」

「バランスが大事か」

 

「そうそう」

 

塩大福は、不安でいっぱいでしたが、

それをじっくりと実践していきます。

 

「不安だったんだね」

「不安でもいいし」

「安心してもいい」

 

すると、不思議とピークを迎えていた

不安は落ち着きを見せ始めていきました。

 

「塩大福ひとつ!」

 

すると、塩大福は、徐々に売れ始めて

いくのです。

 

塩大福を食べた人は言います。

 

「このあんこの甘さと塩気が」

「最高のバランスなんだよな」

「いい塩梅だ」

 

まるで、不安と安心のバランスの

話しのようです。

 

見事に塩大福は、ひとつ残らず

売れていきました。

 

【終わり】

 

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。