皆さま
不安な日々を送っているとき、
本当にどうしていいかわからなくなりますよね。
私もそうでしたから。
だからこそ、この物語を書きました。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「不安から抜け出すたったひとつの方法物語」
~不安なお米~
あるお宅の押し入れの中に
お米がいました。
お米は、袋詰めされて
10kgと表記されています。
お米は、実は、その押し入れの中で
ずいぶんと長い時を過ごしているのです。
「もう食べられることはないのか」
「もう炊かれることはないのか」
そんな、不安な気持ちを感じて
いました。
と、同時にその不安な気持ちを
認めることができずにいたのです。
「私はお米だ」
「必要とされないわけがない」
「私は平気なんだ」
「私は、お米だよ」
「お米が食べられないわけがない」
「私は・・・私は・・・」
お米はそうして強がっていました。
誰からも気にされることもなく、
開くことのない押し入れの中で、
ずっと過ごしているのです。
平気な振りをしてきたお米でしたが、
本当は、不安が爆発しそうでした。
もう、いつお米が不安米になるのか、
それは、時間の問題です。
でも、お米は、自分が不安であることを
認めたくありませんでした。
だからなのか、夜が来れば怖くなって、
眠れなくなったりもします。
日中も、ほんの少しの隙間から光が
入ってきますが、その不気味さに
逆に怖くなっていました。
一日中、不安だったのです。
でも、お米は、それでも認めることが
できませんでした。
そんな日々は、突然に終わりを
迎えます。
とうとう不安米、いえ、お米の不安が
爆発してしまいました。
お米の小さな核がドキドキと
鼓動します。
不安で、小刻みに震えてもいました。
お米は、いよいよ降参するのです。
「私はお米です」
「私、お米は、不安です」
「不安だったのです」
ようやく自分が不安であることを
認めることができました。
「誰にも食べられないからって」
「不安米になっていた・・・」
すると、押し入れが突然開きます。
久しぶりに光がまともにお米に
差し込むのです。
お米は何者かに抱きかかえられて、
あっという間に米びつに移されます。
さらには、お米の一部は、炊飯器に
入れられるのです。
そう、なんと、この長い間食べられなかった
お米、非常の場合のために備蓄されていたのです。
だから、長い間、食べられてませんでした。
勝手に不安になっていたのです。
そうして、お米は、自分が不安であることを
ようやく認めることができました。
「不安であると認めること」
ここが、出発点になったのです。
そうしないと、自分の立ち位置がわかりません。
どこにも目指して行けません。
お米は、長い時間をかけましたが、
本当は、もう少し前に認めて、その
不安な日々から抜け出せばよかったのです。
でも、お米は、無事に食べられることができ、
自分の思い込みだったことにも気がつき、
ようやく安堵しているようでした。
元不安米を食べた人間たちは、少し
味に違和感を感じたようでしたが、
お腹を満たして満足そうにしているのです。
お米は、振り返ります。
「あー、不安だと認められてよかった」
「今度はもっと早めに認めてあげよう」
【終わり】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。