皆さま

 

とてつもないことが起きているとき、

この視点を持っていると、冷静に

なることができます。

 

冷静になることで、スムーズに

その出来事や課題を越えることが

できるわけですね。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

何が起きても、ただただそこに

在る存在です↓

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「人生には必要なことしか起きていないと知る物語」

~少年のメガネ~

 

あるところに少年のメガネが

ありました。

 

少年のメガネは、ポツンと机に

置いてあるのです。

 

なかなかかけてもらえずにいました。

 

少年は、メガネをかけたくなかったのです。

 

だから、時に少年は、メガネをかけたくないため、

メガネを床に投げたりしてしまいました。

 

メガネは、そのときにとても痛い思いを

したのです。

 

心も身体も痛みました。

 

でも、一番つらかったのは、少年が

メガネを嫌いで、かけてくれないこと

だったのです。

 

メガネは、ポツンと寂しそうにしていました。

 

本当は、少年にかけてもらいたいのです。

 

でも、かけてはくれませんでした。

 

寂しい時間を過ごしているのです。

 

少年は、それからもメガネをかけることは

ありませんでした。

 

そのうちに、少年は大きくなっていきます。

 

メガネのサイズは変わりません。

だから、もう、かけてくれることは

ないのです。

 

傷のついたメガネは、そのまま過ごして

いました。

 

誰にもかけられず、今では机の引き出しの

奥に眠らされるように、置いてあるのです。

 

メガネは、孤独感と闘っていました。

少年の声が段々と野太くなっていくのも

聞いているのです。

 

「いつの日か、いつの日か」

「かけて欲しい」

 

そう願っていました。

 

メガネは、自分の一生を悔いて

いたのです。

 

他の仲間は、みんなかけてもらって

人間と一緒の時を過ごします。

 

それが叶わなかったメガネは、

「生まれてきた意味はあったのだろうか?」

答えの出ない自問自答を繰り返して、

苦しめてしまっていたのです。

 

もうどれくらいの時が経ったのでしょう。

 

メガネは、すっかりと、埃をかぶり、

生きる意欲を失っていました。

 

少年だった青年の声も、ほとんど

聞かれなくなっていったのです。

 

メガネは、いよいよ自分の一生の

終わりを感じていました。

 

わずかな引き出しの隙間から

夕日が差し込んでいることが

わかります。

 

その時でした。

 

ガタガタっと、音がして引き出しが

開けられていきます。

 

引き出しにあった荷物が取り出されて

いくのです。

 

それは、少年だった青年の手でした。

 

メガネは、その手を忘れることは

ありません。

 

床に投げられた感触は、今でも

残っています。

 

でも、もうメガネは、少年を憎んでなんか

いないのです。

 

少年だった青年は、メガネに手が当たり、

「イタタタ」とうめき声をあげます。

 

久しぶりに青年になった少年と再会

するのです。

 

少年とメガネ、お互いに思い出がこみ上げます。

 

なんと、今では青年になり、新しい大人の

メガネをかけていました。

 

メガネは、それを見て悔しくなるかと

思いましたが、なんだかホッとしていたのです。

 

「よかった」

 

メガネは心からそう思いました。

 

青年は、手に取ったメガネを見ながら

謝っているのです。

 

「大切にしなくてゴメン」

「あのときは、投げたりして」

「かけることも嫌がって」

「本当にゴメン」

 

青年になった少年は、大人になって

メガネの便利さや、役割を学んだのです。

 

メガネは、心の中で

「別にいいのさ」

「だって、今では新しいメガネを」

「かけてくれているじゃないか」

 

メガネはそう言いながら、

自分のこの一生での役割は

これだったのだと実感しました。

 

「これは、これでなかなかいい一生だったなあ」

 

青年になった少年は、埃だらけになった

メガネを最後に綺麗に拭き上げるのです。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。