皆さま
「現実を見て生きなさい」
そんな言葉が頭のどこかに
引っかかって、行動できなく
なっていませんか?
すごいことに気が付きました。
夢見心地だと思っていた自分の理想の世界が、
それこそが現実だったのです。
きっと読んでくれている皆さまにも
当てはまることが多いと思います。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
心休まる神社でございました。
【自己紹介】
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「現実を見て生きる真髄を知る物語」
~オウムの現実逃避~
オウムのちゃまみつは、小さい頃から
なんだか夢見心地で生きてきたように
感じていました。
それは、よく他のオウムや大人のオウムに
「ボーっとするな」
「現実を見なさい」
「現実は厳しいのよ」
「大人になったら通用しなからね」
などと、言われてきたからです。
そのことは、ちゃまみつが大人になっても
びっしりと脳裏にこびりついて離れないで
いました。
だから、なんとか今目の前にある
現実と思われることに、離されまいと
必死にしがみついてきたのです。
それが、ちゃまみつにとっては、他の
オウムの行動に合わせたり、仕事をするなら
出世しなくてはいけないと思ったり、
鳥付き合いをうまくやらないといけないと
感じさせられたり、そんなことにエネルギーを
注ぐようになりました。
まるで、それこそが現実かと思い込んでいる
ように。
そう、ちゃまみつは、そうしたことが、
自分の全てで、それが現実だと
思い込んでいました。
でも、そうして生きていると、大人になって
ふと、思う時がきます。
「現実を生きているはずなのに」
「なんだかしんどい」
「本当にこれが幸せなのか」
「僕の魂は、それを望んでいるのだろうか」
ちゃまみつは、そのことに切り込んで
いきました。
それは、自分のためでもあります。
「僕は、それでも現実逃避をしているのだろうか」
自問自答の日々が続くのです。
答えはふとやってきました。
ちゃまみつが、森の中を飛ぶのではなく
ゆっくりとお散歩をしているときです。
「あ」
「僕がやりたいと思っていること」
「でも、どこかで叶わないと思っていること」
「まるで、夢だと思っていたこと」
「それこそが現実だったんだって」
ちゃまみつは、看板を書く仕事をして
いました。
でも、心のどこかに、自分と同じように
苦しんでいるオウムたちを光の世界に
導きたいと思っていたのです。
でも、そのことをどこかで、夢の話し、
夢見心地な現実味のない話し、そう
自分で決めつけていました。
「現実を見て生きる」
だから、そんな夢みたいなことを
追いかけていてはいけないと
自分で自分を律しているつもりに
なっていたのです。
でも、それが、逆だったことに
気が付きました。
ちゃまみつにとってのこの世での
現実は、
「多くのオウムたちを光の世界に導くこと」
「自分と同じように苦しんでいるオウムを救うこと」
そうだったことに気が付いたのです。
天と地がひっくり返るとはこういうことを
いうのかもしれません。
ずーっと現実だと思っていた、オウムとして
出世して、多くのオウムを動かす立場になって・・・
違ったのです。
それこそが、ちゃまみつにとっては、
夢の世界の話しでした。
ちゃまみつが、現実逃避していたのは、
まさに自分の使命の夢みたいな話しの
方です。
まさか自分にはできないと決めつけていた
世界が、現実でした。
それをできるだけ見ないように、
あれやこれやと思考を巡らせていたのです。
でも、いよいよそんな夢だと思っていた
「多くのオウムを導くこと」そのことが
現実だったことに気づかされます。
ちゃまみつは、新たなステージに
立ったのです。
後は、少し曲がっているけど大切な
羽を広げて羽ばたくだけなのでした。
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。