皆さま
あれやこれやと自分に何かを
くっつけていって、何が何だか
わからなくなっていませんか。
実は、いろいろくっつけた自分より
ただのそのままの自分が、最高峰に
魅力的だったのですね。
詳しくは本文をお読みください。
【自己紹介】
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「そのままの自分で飛躍する物語」
~味噌汁になりたかった味噌~
とあるお宅に味噌がありました。
味噌は、どうしても味噌汁に
なりたかったのです。
なぜかといえば、味噌汁になって
家族の食事、団欒に参加したかった
のでした。
でも、なかなか味噌が呼ばれることが
ありません。
どうやら隣にいる赤味噌ばかりが
呼ばれているようです。
近くて遠い食卓からは、味噌汁を
すする音が聞こえてきて、味噌は
惨めな気持ちになっていました。
そうして不貞腐れていた味噌でしたが、
隣の赤味噌から声を掛けらたのです。
「そのままの個性を活かせばいいんだよ」
「味噌汁にこだわらなくたっていいのさ」
味噌は、不貞腐れながら聞いていましたが、
なぜだか赤味噌が言ったことが気になって
いました。
「そのままの個性か・・・」
味噌は肩の力が抜けたようです。
すると、転機はすぐにやってきたのです。
夕方になると、味噌は取り出されて、
なんと食卓にあがりました。
そうして、味噌汁ではなかったのですが、
味噌そのままとして食卓に並んだのです。
家族たちが笑顔で、きゅうりを
味噌につけて食べていました。
味噌は、まさか自分がそのまま
使われるとは夢にも思っていません。
でも、なんだか、味噌はうれしかったのです。
「そのままでいいんだ」
見事に味噌は、家族の食卓
団欒に参加することができました。
家族の笑顔もたくさんみることが
できたのです。
「ありがとう」
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。