皆さま

 

何をやってもうまくいくとしたら、

皆さんは何をやりますか?

 

なぜ、うまくいかないと思うと

怖くなってしまうのでしょう。

 

護られていることを知ると、ずっと

行動をしやすくなりますよ。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「たくさんの存在に護られていると知る物語」

~富士山の頂上で龍に乗る~

 

生まれてきて、なんだかんだ

ずっと真面目にやってきました。

 

学校にも行ったし、その後、仕事にも

就いたのです。

 

仕事をすれば、きっと自由になれるし

なんだかんだ幸せになれると信じていました。

 

でも、就いた仕事もなかなか好きになれず、

なんで働いているのだろう?と日々考える

ことばかり。

 

「仕事をしている」という、まるでそれが

お守りにでもなったつもりで日々を生きるのです。

 

だから、仕事をしていても充足感なんて

味わうことができず、ただただ日々が過ぎるのを

ぐっと我慢をして生きていました。

 

仕事に就いて、10年は経ったころかも

しれません。

 

「このままの状態で生きるのは」

「いい加減、もう嫌だ」

 

それは、もうネガティブに振り切れたからこそ、

気がついた、心の叫びのようでした。

 

そこまで行かないときっとわからなかったのかも

しれません。

 

それなら、どうしよう?

 

好きなことさえわからなかった、だから

何をし始めていいかわかりませんでした。

 

とにかくこのまま会社に通い続けても

自分が壊れていくような気がしたのです。

 

なぜだか、わからないのですが、そのとき

思った、「よし、富士山に登ってみよう」

 

特に登山をしていたわけでもなく、急に

思い立って、富士山に登ることにしました。

 

しかもひとりで登ることにしたのです。

 

多くの登山客がいました。

 

無心になって、頂上を目指します。

 

もちろん頂上で見たかったのは、

ご来光です。

 

頂上手前の山小屋で休みをとって、

朝方、頂上目指して登り始めました。

 

でも、なぜだかあんなにたくさんの登山客が

いたはずなのに、周りには誰もいません。

 

さすがに不安になってきました。

 

「本当に頂上に向かっているのだろうか?」

 

辺りはまだ真っ暗で、光と言えば

自分のおでこから出ているライトのみです。

 

それでも、その不安とは裏腹に富士山の

頂上に着きました。

 

やっぱり、他の登山客はいません。

 

そうして、待望のご来光です。

 

柔らかな光に包み込まれていくようでした。

 

不思議な感覚が襲います。

 

眩しくて目を閉じて、どれくらいの

時間が経ったでしょうか。

 

次に目を開けたときには、富士山の頂上に

いるはずのないものがいるのです。

 

富士山の頂上の周囲を大きな緑色した

龍がグルグルと回っていました。

 

本当は、ここでとても驚くような気がします。

でも、驚きよりも圧倒的な懐かしさが

こみ上げてくるのです。

 

緑色した龍は、グルグルと回りながら

だんだんとその描く円を小さくして、近づいて

きました。

 

近づいてくる度に、その懐かしさはどんどんと

強くなってゆくのです。

 

対面した龍は、とても大きくて、思ったより

優しい顔をしていました。

 

言葉を話したかは覚えていませんが、

どうやら背中に乗っていいよと言われた

気がしたのです。

 

緑色した龍の背中に乗ると、そこは

とてつもない安心感がありました。

 

ゴツゴツしているわけでもなく、柔らかいわけでもなく、

龍の背中は安心感だったのです。

 

そうして、富士山の頂上から緑色の龍に乗って、

いろいろな絶景を見せてくれました。

 

その間中、とても強い風も感じました。

でも、なぜだか恐怖心などなかったのです。

 

「懐かしさ」

「安心感」

「護られている」

「すべてはひとつ」

 

言葉では、なかなか言い表すことの

難しい感覚です。

 

しばらくの間、龍の背中に乗って、

そんな感覚を味わうことができました。

 

それでも、背中から降りなくては

いけないときがやってきます。

 

「また、乗りに来なよ」

 

そう言われている気がしました。

 

気がつくと、また富士山の頂上に

戻ってきていたのです。

 

何度か瞬きをすると、頂上には

多くの登山客の姿がありました。

 

何度も空を見上げてみましたが、

そこに緑色した龍は、いなかったのです。

 

それでも、胸の辺りには、たしかに

あの安心感と懐かしさが居心地よさそうに

そこに揺れていました。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。