皆さま
なかなか現実を生きていて、
楽しいことがないと思っている人も
多いように感じています。
そんなとき、今の気分を上げる方法が
あったりするのです。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「魂が歓んでいる子ども時代の記憶とつながる物語」
~僕の楽しかったこと~
「なんか楽しいことでもないかな?」
僕が最近よく聞く言葉だった。
よく聞くし、どうしても心に残る
言葉だったのだ。
大人になると、辛いことばかり、
そんな風に思っている人も多い、
だからこそ、冒頭の言葉になるのだと
思う。
たしかに、社会に出れば、楽しいこと
ばかりではないし、辛いことも当然のごとく
目の前に現れる。
そんなとき、僕は必ず行うことがある。
それをなぜ行うかと言えば、辛いこと
苦しいこと、嫌なこと、それらを避けることは
できないから、なるべく早く楽しい気分に
戻していくためだ。
通勤電車の中、スッと目を閉じる。
目を閉じれば、そこには、数十年前の
僕がいる。
少年だった僕だ。
僕は、同じ年齢の従兄弟と
遊ぶのが大好きだった。
一年で数回しか会えないが、そのときが
心の底から、魂の底から歓び溢れる時間だったのだ。
目を閉じ続けていると、そこは
おじいちゃんとおばあちゃんの家だとわかる。
僕の周囲には、僕と僕の家族、従兄弟と
従兄弟の家族、おじいちゃん、おばあちゃんがいる。
総勢、10名くらいはいるようだ。
みんな笑っていた。
そこに僕の敵などいない。
味方しかいない圧倒的な安心感がある。
どうやら、夕食時だ。
おばあちゃん特性の餃子が
大皿に並んでいた。
あら、なんだか味噌汁にも餃子が
入っているぞ。
みんなが笑い合いながら、絶対的な
安心感の中、過ごしている。
そこに、この現実がいつか終わってしまうという
不安感など微塵も感じられなかった。
まるで、こんな毎日が毎夜毎夜続くかのようだ。
そんな僕は、みんなで餃子を平らげて、
その後は、また眠るまでみんなで
遊びたいと思っていた。
トランプをするのもいいし、ゲームもいい。
そうして、疲れ切った僕は、
従兄弟たちと寝床に並んで、
お話しをし合うのだ。
「学校でこんなことがあった」
「こんな友達ができたんだ」
「テレビはこんなの観ているよ」
「あの漫画読んだ?」
「大人になっても仲良くしようね」
そうして、僕は眠りに就く。
絶対的な安心感の中で眠るのだ。
次の日も大好きな仲間たちとの
日々が続く。
「・・・」
ハッと気が付けば、仕事場の最寄り駅だ。
大人になっている僕は、目を開けて、
忘れ物がないか急いで確認しつつ、
電車から降りる。
「今日も一日楽しんでいこう」
従兄弟も応援してくれている
ように感じた。
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。