皆さま
今のこの時代、孤独を感じている人も
多くいるかと思います。
気休めにしかならなかもしれませんが、
ちゃんと見護られていると実感すると、
孤独感は嘘のように消えていくのです。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「あなたの人生は見護られていると知る物語」
~窓から見える庭の木~
庭に生えている木があります。
木は、いつも窓の中を見ていました。
小さな子どもの頃から、家を出て行く
大人になるまで、ずっと木は見ていたのです。
学校で辛いことがあったとき、
お父さんと会えなくて友達を羨ましく思っているとき、
お母さんからかわいがってもらえなくて泣いているとき。
心許せる友達が遊びに来て楽しんでいるとき、
おじいちゃんおばあちゃんに会えることを楽しみにしているとき、
好きな本を何度も何度も読み直して満足そうにしているとき。
木は、ずっとそんな窓の中で起きている
ことをじっと黙って見ていました。
そうして、窓の中の子どもはどんどんと
大きくなってゆくのです。
涙を流す日、歓びに歓喜している日、
悔しさに身体が震えている日、
怒りで床を叩いている日、
笑いで顔が引きつっている日。
木は、それでも黙って窓の中の
移りゆく情景を眺めているのです。
あのとき子どもだった子は、大きくなり
大人になりました。
家族に見送られて、大人になった
あのときの子どもは出て行ったのです。
それも木は、庭に凛として生え続けながら
見ていました。
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。