皆さま
私たちは、知らず知らずのうちに
完璧主義を目指してしまっていました。
完璧にできなくていいのです。
それこそが、実は完璧なんですね。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「とにかく一度肩の力を抜いてみる物語」
~頑張り屋さんのエビ~
海の中にエビが住んでいました。
エビは、海水魚たちをほぐして癒す
マッサージの仕事をしています。
エビの細くしなやかな手先は、芯まで
ほぐれると好評なのです。
だから、エビはどんどんと忙しく
なっていきました。
エビは、毎日あれやこれやと
考えることも増えます。
「あれもしなきゃ」
「これもしなきゃ」
身体だけでなく、頭までも
忙しくなっていました。
今日は、チョウチンアンコウのところへ
行って、マッサージをする予定です。
エビが疲れた身体にムチを打って、
マッサージを行っています。
すると、気持ちよくなってきたチョウチンアンコウが
言いました。
「エビさん、ちょっと疲れているでしょう?」
「あれやこれやと考え過ぎているでしょう?」
「全てを完璧にしなくてはいけないと思っているでしょう?」
エビは、見事にチョウチンアンコウに
見抜かれてしまったのです。
エビは、チョウチンアンコウのマッサージを
終えて考えていました。
「あー、たしかに」
「何でもかんでも」
「できていなくてはいけない」
「それが、エビの生きる道だと」
「そう思い込んでいたんだ」
「ちょっとがんばりすぎていたなあ」
エビは、疲れ切った細い手足を
労わるように撫でていました。
エビは少し肩の力が抜けていきました。
「完璧なんて目指さなくたっていいんだ」
エビは、チョウチンアンコウに、
感謝をしました。
「アンコウさん、ありがとう」
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。