皆さま
人間の身体って本当に正直です。
心よりも反応が良いように思います。
だから、自分の本音や本心が
わからないときは、身体が教えてくれます。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
-----------------------------------------------------------------------------
「自分の人生の方向は身体が教えてくれる物語」
~エビの進む道~
海の中にエビが住んでいました。
エビは、迷っていることがあります。
エビはマッサージの仕事をしているのですが、
今は、海の中にある会社に勤めているのです。
毎月安定した給料をもらうことができます。
でも、一緒に働いている海水魚の
中には、どうにも馬が合わないものも
いるのです。
そりゃあ、エビだって生きているのだから
仕方ありません。
そのマッサージの会社で働いているので、
お客さんを選ぶことだってできません。
クレームばかり言う海水魚だって
相手にしなくてはいけないのです。
そう思って、エビは、毎日自分の
腕を磨いてきました。
心のどこかで、もっと自分らしく
働いていきたいとも思っています。
フリーランスになって、マッサージの
仕事をできないかな、と少しばかり
思っているのもまた事実でした。
「その方が自分らしく生きられるのでは」
「いやいや」
「海の中では、安定した生き方が一番だ」
そう言い聞かせて、エビは、
会社勤めを続けていきます。
でも、休み明けのある日、マッサージの
会社に向かおうとして、海の中をいつものように
泳ごうとすると、エビは背中のあたりに違和感を
感じました。
どうにも背中が重くなって、思うように
曲げたり伸ばしたりして泳ぐことができないのです。
エビ自身も不思議でした。
そんなことは、初めてだったからです。
「昨日、マッサージがんばり過ぎたかな」
「ゴリゴリに凝ったタコをほぐしたからかな」
「あのタコは、本当に凝っていたな」
そんなことを思いながらも、どうしても
泳げなくなったので、その日は、会社を
お休みすることにしました。
エビは、家の中で、泳げなくなった
身体に聞いてみます。
「いったい、どうしたんだい?」
そう、エビは、本当は、会社勤めを
辞めて、安定の中に生きることを辞めて
フリーランスマッサージ師として、
新しい道に挑戦したかったのです。
それこそが本心だったのです。
エビは、身体を休めながら、その
想いが沸々とハラワタのあたりから
上がってくることを感じていました。
もう、会社勤めをしたくないからこそ、
エビの身体は泳げなくなったのかも
しれません。
そうして、エビは、迷うことをやめて、
フリーランスマッサージ師になる道を
進むことに決めたのです。
すると、不思議なことに、エビの
背中は次第に動きが良くなってきて
泳げるようになりました。
エビは、自分の身体の状態を感じて、
自分の生き方を決めて進むことが
できたのです。
エビは、そんな自分の身体にも
感謝をしました。
「教えてくれてありがとう」
「今度はもっと早く気がつくからね」
【終わり】
-------------------------------------------------------------------
執筆依頼なども承っております。
-------------------------------------------------------------------
この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。