皆さま
できないところをなんとかしようと
して生きていませんか?
私もそうやって必死になったことも
あるので、その大変さはわかるつもりです。
逆に、できない自分をそのままそっと
受け入れることができると、実は、不思議な
変化が起こります。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「できない自分をそのままそっと受け入れる物語」
~必死だったリス~
森の中にリスが住んでいました。
リスは、あれもできない、これも
できないと、自分のできないところを
探すことが癖になっているようです。
そんなできない部分をなんとかして、
できるようにしていこうと必死になって
いました。
リスは、木の実などを小動物たちに
配達する仕事をしています。
でも、いつも他の配送員のリスたちと
比べて、できないところをなんとかしようと
していました。
大柄のリスは、一度にだくさんの荷物を
運ぶことができます。
でも、このリスは、そんなに身体も大きくないので、
たくさんの荷物は持てません。
それでも、なんとかたくさんの荷物を
持とうとがんばっていました。
できないところをなんとかしようと
必死の毎日だったのです。
だから、リスは、配達をしていても
大変で仕方がありません。
自分の身体で持てる荷物よりも
もっとたくさんの荷物を持とうと
していたのですから。
そうして、ある日荷物を持ちすぎて
リスは腰を痛めてしまいました。
そのときに持っていたたくさんの木の実の
荷物をダメにしてしまったのです。
そんな状態になって、リスは、ようやく
気がついたのです。
「できないところをできないままでもいい」
できない部分もそのまま受け入れることに
しました。
そうすると、とてもリスは気が楽になったのです。
「もう、必死にがんばらなくていいんだね」
自然と、リスはできない部分ではなく
できる部分を活かすようになりました。
リスは、とても優しい気持ちを持っています。
だから、配達のついでに困っていることを
手伝ってあげることにしました。
たくさんの荷物は運べないけど、自分に
できることをやるようにしたのです。
「何か手伝いますよ」
そうすると、リス自身もしんどくならなく
なりました。
自然と生きることができるようになったのです。
だからといって、リスを悪く言う小動物も
いません。
それは、リス自身が自分を認めて受け入れられるように
なったからです。
リスは、今日も活き活きと荷物を
運び届けます。
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。