皆さま
今までは、なぜだか仕事に対して
「働き者」ばかりが、評価されて
大切にされてきたように感じます。
でも、働き者ばかりのはずがありません。
これだけ多くの人が生きているのですから。
働き者でなくてもいいのです。
そんな時代だとも思います。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「働き者じゃなくたっていい物語」
~リスが本音に気がつく~
森の中にリスが住んでいました。
リスは、あらゆる木の実を小動物たちの
家庭に届ける配達の仕事をしています。
朝から晩まで隙間なく配達を
し続けているのです。
それは、なぜかと言えば、他の
リスたちがやっていたからでした。
でも、このリスにとっては、少しばかし
大変なことでもあったのです。
そう、リスは、本音を言えば、緩やかに
自分のペースで、落ち着いて仕事が
したかったのです。
それでも、他のリスたちが行っているからと
予定をぎゅうぎゅうにつめて、配達の仕事を
行っていました。
だから、苦しくも感じるのです。
しかし、だからといって、もっと仕事を
減らして欲しいとも言えずにいました。
でも、あるとき、物流の関係なのか
天候の関係なのか、荷物の量が少なく
なった日があったのです。
その日のリスは、荷物をとても丁寧に
運ぶことができました。
それは、リスにとっては、とてもしっくり
くる働き方でもあったのです。
そんな風に余裕を持って配達をしていると、
森に住む他の小動物たちにも目が行きました。
そうして、ゆったりと目をやると配達の仕事を
通じて、どれだけ森の小動物たちの役に立って
いることも、理解することができたのです。
自由に動き回ることのできない歳をとった
おばあさんのネズミは、リスが配達してくれる
チーズを楽しみにしていました。
急いで配達しているときには、気がつくことも
できなかったのです。
リスにとって、自分に合ったペースで働くことで、
様々なことが見えるようにもなりました。
だから、たくさんの荷物を運ぶことは
できませんが、改善点や、お客さんの声を
聞くことにはつながったのです。
それは、このリスに合った働き方を
したからこそです。
そうして、リスが吸い上げたお客さんの声を
自分の会社に報告をしていき、より一層の
サービス改善につながったりしました。
もし、リスが、自分に合わない働き方を
続けていたら、こんな風にサービスを改善することは、
難しかったかもしれません。
そのおかげで、リスは、会社から
大きな木の実をもらうことができました。
「自分らしく働いてよかった」
「ありがとう」
リスは、大きな木の実を抱きかかえ、
眠りに就くのです。
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。