皆さま

 

やっぱり生きているからには、夢を

叶えたいなあって思います。

 

多くの人がそんな生き方ができたら

もっともっと素敵な世界になる気もします。

 

だけど、どうしても途中で諦めてしまうことも

あります。

 

でも、このことを知っているとやり切れる

人生を送れるような気がしています。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「夢が叶うまでには、必要なプロセスがある物語」

~ハマグリが凍らされた~

 

海の砂の中にハマグリが住んでいました。

 

ハマグリには夢があります。

 

「パカッと開いて、おいしく食べてもらいたい」

 

これが、ハマグリの生まれたときからの

夢でした。

 

そうして、その時を待って、待って、

砂の中で過ごしています。

 

そうして、ハマグリの身体もずいぶんと

大きくなっていきます。

 

その日は、朝からそわそわしていました。

 

そうして、砂の中で過ごしていると、

砂の中に多くの海水が入ってくることに

ハマグリは気がつきます。

 

そのときには、もうハマグリの身体は

砂から出されて、どこかへ連れていかれました。

 

「とうとう、食べてもらえるときがきたんだ」

 

ハマグリは、ウキウキわくわくして

いました。

 

ところが、ハマグリはいつまでたっても

焼かれません。

 

煮られることもありません。

 

なんと、どこかの部屋で凍らされて

しまったのです。

 

冷たい部屋の中で、ハマグリは

どんどんと凍らされていきました。

 

凍らされている間、ハマグリは、

「どうしてこんなことになったんだろう?」

「僕の何が悪かったのだろう?」

「夢は叶わないんだ」

 

そんな風に考えています。

 

そうして、凍ったハマグリには、多くの

時間が与えられました。

 

いろいろと考えることになったのです。

 

「どうして生まれてきたんだろう」

「夢を叶えればそれでいいと思っていたな」

「さっさと夢が叶えばいいのにと思っていたな」

 

ハマグリは、自分自身に問いながら

自分の本当の気持ちを掘り下げて

いきました。

 

凍ったハマグリは、

昔住んでいた砂の中をどんどんと下りていく

かのごとく、自分の気持ちを掘り下げて

いったのです。

 

凍ってはいるものの、そんなプロセスを

踏んだハマグリは旨味が増していきました。

 

そうして、時がやってきたのです。

 

急に冷たい部屋から出されて、少し

温かい部屋へ行きました。

 

じっくりと解凍されてゆきます。

 

解凍されたハマグリは、簡単な

容器に入れられて、スーパーの売り場に

並びました。

 

すると、その解凍されたハマグリは、

ある家族に買われていったのです。

 

その家族は決して裕福とは言えない

状況でした。

 

でも、子どもが言った

「ハマグリ食べたい」というたった

一言を覚えていた、お父さんが、

買って帰ったのです。

 

そう、解凍されたハマグリは、天然の

それよりもずっと安く手に入りました。

 

だから、このお父さんも「国産なのに安いな」と

呟きながら、子どもの顔を浮かべながら

ハマグリを手に取ることができたのです。

 

ハマグリは、とうとうとある家族の

食卓に並びました。

 

ハマグリは、焼かれています。

 

そうして、念願だった、パカッと開くことも

できたのです。

 

その瞬間、見えたのは子どものうれしそうな

表情でした。

 

そして、その表情を見てうれしそうに

しているお父さんとお母さんも見えます。

 

「あー、このために僕は冷凍されたんだな」

 

ハマグリは、このとき、ようやく

自分が経てきたプロセスに納得を

することができました。

 

そうして、瞬く間に、ハマグリはこの

子どもに食べられてゆきます。

 

「ハマグリおいしい」

「お父さん、ありがとう」

 

ハマグリのもそんな声が聞こえて

きました。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。