皆さま
心の底から実現したいと思っている夢は、
必ずや叶っていくのだと思います。
でも、そこにたどり着くまでには、様々なことが
起きるのです。
きっと、多くの人がその途中で諦めてしまうのだと
思います。
もったいないですよね。
なので、このこのことを知っておくといいと思うのです。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
-----------------------------------------------------------------------------
「素敵な未来を創造していく物語」
~リスの夢までの道程~
森の中にリスが住んでいました。
リスには夢があります。
それは、自慢の前歯を使って
木や木の実を削って、家具や
調理器具などの日用品を創る
ことでした。
しかも、小動物たちの中には
身体が不自由なものもいます。
そんな小動物たちが使える
日用品も創れたらいいと考えているのです。
自分の創った作品が、多くの小動物の
心を豊かにしていけたらこれほどうれしい
ことはないと思っています。
でも、リスはそう夢を描いていますが、
なかなかそういったことが実現せずにいました。
就く仕事は、木の実の工場で
仕分けをしてみたり、営業の仕事
だったりと、リスが思い描いている
仕事とはかけ離れていたのです。
「どうしてだろう?」
リスは、時折、そんな風に自分の
境遇に疑問を持っていました。
「なんで、やりたいこととは」
「全然違うことを僕はやっているの?」
その疑問は日に日に強くなって
いったのです。
あるとき、その疑問を博識な
フクロウに相談したことがありました。
フクロウは、純粋に見つめるリスに
こう話したのです。
「リスさん、あなたにはあなたの道のりがあります」
「いきなり、リスさんが目指す工芸職人になれる」
「小動物もいますが、そこにたどり着くために」
「様々な経験を必要とする場合もあるのですよ」
「リスさんが、勤めていた工場だって」
「そこで、多くの木の実を見ることで」
「これでどんな作品を創ることができるだろう?」
「ってイメージを膨らませることができた」
「木の実の大切さだって理解できたかも」
「しれない」
「リスさんが、営業の仕事をしたことだって」
「工芸職人になって、自分で売りに行かなくちゃ」
「いけないかもしれない」
「展覧会をやるにも、他の小動物と」
「商談をするかもしれない」
「そんなときに、すべての経験は役に立つのですよ」
「リスさんに必要なプロセスが」
「与えられているだけ」
「ただそれだけなんだ」
「だから、リスさんは、自分のやりたいこと」
「心が潤うことを」
「日々感じて、それを実践していく」
「ことこそが近道なんですよ」
リスは、目を丸くしてフクロウのお話を
聞いていました。
フクロウは、最後まで話しきると、
静かに羽を広げて森の奥へと帰って
ゆくのです。
リスは、妙に納得ができました。
それは、そのどんな経験もが
自分の目指す工芸職人になってから
必要なことだと感じたからです。
そうして、そう解釈をすることができると、
まずは、作品を創って、お金にはならないけど
施設や病院などに置かせてもらうことにしました。
そこで、使ってもらうことで、リスは、
「ありがとう」などと言ってもらえるように
なったのです。
そのことが、リスの感覚を刺激しました。
「そういうことか」
それから、リスは、施設や病院で使ってくれる
小動物たちから意見を集めて、作品を創る
ようになったのです。
すると、そのことが徐々に広がっていき、
リスは工芸職人として、人気が出てきました。
「ありがとう」の数もどんどんと
増えていったのです。
リスは、夢を諦めずに進んでこれたこと、
そうして大切なことを教えてくれたフクロウに
感謝をしました。
「ありがとう」
【終わり】
-------------------------------------------------------------------
執筆依頼なども承っております。
-------------------------------------------------------------------
この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。