皆さま
突然ではありますが、
「もういい加減、自分らしく生きたい!」って
思っていませんか?
もう、どんな生き方をしてもいいんです。
(もちろん、悪いことをしてもいいとか、
そういうことではなく、
自分が本当に望む生き方のことですよ)
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「どんな生き方をしてもいいんだよ物語」
~栗たちの選ぶ道~
森の中に栗の木がありました。
一本の栗の木からは無数の
栗がなっているのです。
栗たちは、順番がきたかのように
風が吹いたタイミングで栗は、
地面に落ちてゆきました。
それぞれの栗には、栗の生きる道が
あるのです。
ある栗は、小動物たちに
食べてもらいたいと望んでいました。
ある栗は、リスにガジガジと
前歯でかじってほしいと望んでいます。
他にも栗ご飯になりたい栗もいました。
みんなで一緒に天津甘栗になりたい
栗たちの派閥もあります。
いやいや、モンブランになって
人々に甘みと渋みを提供したいと
思う栗もあるのです。
要するに栗たちは、いずれにしても
食べてもらいたいという望みが
あります。
でも、そのことに迷う栗もいました。
「食べられるだけが栗なのか」
その栗には本当になりたい姿が
あったのです。
「こんな生き方は、きっと認められない」
「他の栗たちは、認めてくれないだろう」
「変な栗だと思われるだろうな」
その栗は、そう言い聞かせて、
自分がなりたい姿を諦めようとします。
だから、一層のこと、早めに鳥にでも
食べてもらえたらいいやとも思っていました。
その栗は、いったい何になりたいと
思っているのでしょう。
栗は、鳥を待っていました。
ガサガサと音がします。
栗は、鳥がやってきたと思い、
怖くなって目を閉じました。
本当は、待っていたはずなのに
とても怖かったのです。
ところが、どうやら鳥ではなかった
のでした。
その栗を採集したのは、人間たち
です。
目を開けた栗は、驚きました。
「あれ、これは栗ご飯コースか」
栗は、そう思うことにします。
でも、本当になりたい姿がありました。
「もう、諦めよう」
人間たちは、栗を持ち帰り、
栗ご飯にするかと思いきや・・・
なんと、栗を使った焼酎を造ったのです。
そう、栗焼酎でした。
焼酎は、栗の風味を存分に
含んでいるのです。
それは、実は、栗が、本当になりたい
姿でした。
どの栗からもきっとバカにされてしまい、
うまくいかないと思われそうで、言えなかった
栗焼酎だったのです。
そう、栗は、多くの栗たちが選ぶ道を
選ぼうとしましたが、選ばなかったのです。
だからこそ、栗焼酎になることが
できました。
それは、きっと他の栗が聞いていたら
「無謀だよ」とか言っていたと思います。
でも、栗は、自分の道を進むことにしました。
多くの栗が選ぶ道を選ぶだけが、道ではないと
どこかで知っていたのかもしれません。
「どんな生き方をしたっていい」
栗は、王道とは決して言えない栗焼酎に
なることを諦めずに進み続けました。
「どんな生き方をしたっていい」
「どんな生き方をしたっていい」
栗焼酎になった栗は、ゆったりと
寛ぐ紳士が片手に持つロックグラスの
中で、至福の時間を過ごすのです。
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。