皆さま
本当の望みを知ってみましょう。
きっと多分、魂さんは知っているはずです。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「本当の望みを知ってみる物語」
~本棚に隠れた本の望み~
古くなった本棚がありました。
本棚には、たくさんの本が並んで
います。
そこへ、ときどき、おじいさんが
やってきては、本を持って行くのです。
でも、古い本棚には隠れた場所にも
一冊の本がいました。
いつの間にやら、外側からは
その本は見えなくなっていたのです。
本は、いつも思っていました。
「もっともっと人に読んでもらいたい」
「そうすれば、私は生まれてきた意味を見いだせる」
でも、実際はなかなか読んでもらうことが
できません。
おじいさんも隠れた本を見つけることは
できなかったのです。
その本は、悔しがったりもしませんでした。
そう、本当は、本は、長らくの本生活を
省みて、少しゆっくりとしたかったのです。
だから、本能的に外側からは見えない
位置に移動したのかもしれません。
この本の本当の望みは、少しの間
誰にも読まれずにゆっくりとすること
だったのです。
「もっと人に読んでもらいたい」
というのは、世間体とか恐れとか
そんなものから生まれたものでした。
だから、本は、本当に読まれることなく
しばらくの間、ゆっくりとすることができたのです。
そうすると、自分の望みに沿って
生きることができて、とても元気に
なってきました。
「よし、そろそろおじいさんにも読んでもらうか」
充電完了した本は、そう思います。
不思議と、パズルがはまっていくように、
隠れていた本が、何かの拍子に、本棚から
落ちて、おじいさんの足下に落ちます。
おじいさんは、ゆっくりとその本を
拾い上げます。
「おー、懐かしい本が出てきたのう」
「次はこれを読もうかね」
本は、再び、おじいさんに喜んで
読んでもらうことができました。
本も満足そうに、運ばれてゆくのです。
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。