皆さま
疲れたときは、そっとこの
物語を読んでみてください。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「魂の故郷に帰って自分を癒やす物語」
~少し疲れた大福~
とある和菓子屋さんに大福がいました。
この大福は、とても人気があり、
毎日飛ぶように売れていったのです。
だから、大福はうれしい反面、少し
疲れていました。
売れすぎて、ゆったりと過ごす時間も
なかったのです。
「疲れたなあ」
大福は、いつもそう感じていました。
そんなある日のこと、大福は、いつもの
売り場から落っこちてしまったのか
別の場所にいます。
だからなのか、珍しくお客さんや
店員に見つからず売れ残ったのです。
大福は、なぜだかホッとして
その場で目を閉じて静かに過ごしていました。
そうすると、大福はウトウトと
眠ってしまったのです。
大福は夢なのかなんなのか不思議な
映像を見ています。
それは、大福が餅米から作られて、
多くの職人さんがいて、大福へと
形を作っていく工程でした。
まさに、自分が生まれゆく時代を
観ているようだったのです。
大福は徐々にあんこが入っていったりして、
これぞ大福へと形を変えてゆきました。
そうして、大福に関わった多くの人たちや
他の和菓子の仲間たちが、大福が誕生する
瞬間を大いに喜んでいるのが見えます。
大福は、なんだか、そんなことを思いだし、
とても自分が幸せで、満たされていて、
愛されていて、さらには、歓迎されて
生まれてきたことを実感しました。
大福がそれから目を開けると、そこには、
お店の人たちが取り囲んでいます。
そうして、大切そうに、愛おしそうに
この大福を食べていきました。
大福にとっては、至福のときです。
さらには、生みの親とも言えるお店の
人に食べてもらうことができました。
次の日から大福は、とても満たされた
様子で、売り場に並んでいます。
やっぱり、今日も大福は飛ぶように
売れてゆくのです。
違うのは、大福が昨日よりずっと
笑顔になっていることでした。
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。