皆さま

 

生きていれば、人間、不幸に感じたり

ネガティブから抜け出せなくなったりもします。

 

そんなとき、やってみるといいことが

ありますよ。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「自分が満たされていたと思い出す物語」

~コンコンと冷やし続ける冷蔵庫~

 

とあるお宅に冷蔵庫がありました。

 

冷蔵庫は、来る日も来る日も中に

入っているものがあろうが、なかろうが

冷やし続けています。

 

冷蔵庫は、そんな自分の一生を

悔いていました。

 

簡単に言えば、自分はただ冷やすだけで

大した能力もなく、価値がないと思っているのです。

 

だから、そのお宅の冷蔵は、自分が

不幸だと思っていました。

 

それでも冷蔵は、ただただ自分の

持って生まれた能力である冷やすことを

やり続けるのです。

 

「僕は不幸だ」

「僕は無能なんだ」

 

冷蔵庫は冷やし続けながら、

そんな言葉をブツブツと言っていました。

 

それを聞いていた冷蔵庫の上に置いてある

オーブントースターは冷蔵庫に語りかけます。

 

「冷蔵庫さん、あなたは自分にないものばかりを」

「探していませんか?」

「本当の冷蔵庫さんは、きっととても満たされて」

「いるはずなんですよ」

 

冷蔵庫は、オーブントースターのその語りに

あまり反応を見せることはしませんでした。

 

でも、心のどこかにそのことは、残り続けて

いるのです。

 

そうして、冷蔵庫は、夜な夜な誰もいなくなった

キッチンの片隅で、重低音を鳴らしながら

冷やしていました。

 

そうして、考えてみたのです。

 

「僕は、冷やすことができる」

「冷やしたビールを飲んでうなるお父さんがいる」

「冷やしたジュースを飲んで喜ぶ子どもたちがいる」

「食べ残しを冷やして、保存してお母さんの手間が省ける」

「冷蔵庫を使ってくれる家族がいる」

「たまに冷蔵庫を拭いてくれるお母さんがいる」

「夜中に寂しくなったとき、冷たい水を飲みにくるお父さんがいる」

「僕の上には、オーブントースターが住んでくれている」

「・・・」

 

冷蔵庫は、次から次へと自分にあるものが

湧いて出てきました。

 

そう、冷蔵庫は、自分には能力がないとか、

冷やすことしかできないとか、だから不幸なんだとか、

思っていましたが、これだけのできることや、あることが

あったのです。

 

冷蔵庫は、そのことをひとつひとつ

確かめていきました。

 

それと同時に、自分がいかに満たされていたことに

気がついたのです。

 

「僕は、こんなにも満たされていたんだ」

 

それから、冷蔵庫は、自分のことを

決して不幸だなんて、思うことはしませんでした。

 

その代わりに、ネガティブになりそうになったら

たくさん見つけた自分にできることや、あるものを

探すことにしたのです。

 

冷蔵庫は、思いました。

 

「あー、今日も幸せだ」

 

冷蔵庫が開いて、お父さんが

缶ビールを取り出すところでした。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。