皆さま

 

子どものころの純粋な想いって、

とてつもないエネルギーがあると思うのです。

 

何か、大きく転換を図りたいときは、

そんな子どものころのエネルギーを

利用するのもひとつの手だと思います。

 

小動物の代表格リスが教えてくれます。

鳥かごの似合わないフクロウは登場

するのでしょうか。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「子どものころの純粋な想いを採用してみる物語」

~行き詰まったリス~

 

森の中にリスが住んでいました。

 

リスは、毎日毎日仕事に勤しんでいます。

リスのご飯でもある木の実を各リスの家庭に

お届けする配達のお仕事です。

 

リスは、来る日も来る日もそのお仕事を

しています。

 

配達をすれば、とても感謝をしてくれる

リスもいて、そんなときはリスもうれしく

感じていました。

 

でも、このままやり続けていても

いいのだろうか? という気持ちが

湧いてきているのも事実です。

 

それは、リスが、仕事ばかりを

しているからもでもありました。

 

そんなとき、リスは、友だちである

フクロウと話しをしています。

 

すると、フクロウはリスにこう言いました。

 

「リスさん、たしかにリスさんは真面目に」

「仕事をしているよね」

「でも、どこかで、大切なものを忘れているのかも」

「しれないよ」

 

リスは、なんだろうと考えてみました。

でも、よくわかりません。

 

フクロウは、そんな答えの出ないリスに

続けました。

 

「リスさん、子どものころを思い出してみて」

「これをやっていたら、時間が経つのも」

「忘れて無我夢中になっちゃうことってなかったかい?」

 

リスは、そんなことを言われるとは思いも

しなかったので、内心驚いています。

 

それでも、せっかくの友だちのフクロウが

言ってくれたことだったので、思い出すことに

しました。

 

子どものころを思い出すなんて、リスにとっても

とても久しぶりのことです。

 

いろいろなことを思い出してみました。

 

そうすると、なんだか、自分が熱中していた感覚を

足下の方から感じ始めたのです。

 

そうして、リスの小さな手まで、その感覚が

上がってきたときです。

 

リスは、ふと思い出しました。

 

「そうだ、泥団子作りだ」

 

実はリスは、子どものころ、泥や土を使って

何かを作るのが大好きだったのです。

 

リスは、小さな手を器用に使って、泥団子を

こねて、おいしそうな木の実の形に作り上げたり

していました。

 

そんなとき、子どもながらにリスは、熱中をして

無我夢中になって、帰る時間も忘れていたのです。

 

その感覚が大人になったリスに、ひしひしと

戻ってきていました。

 

そこまで気がつくと、フクロウは、安心した

表情を浮かべて、静かに羽を広げて森の奥へと

帰っていくのです。

 

そうして、リスは、仕事を続けながらも

泥や土を使って、いろいろな作品を創るように

なりました。

 

木の実の形に創ってみたり、リスの形に創ってみたり、

様々なものを泥や土で創るようになったのです。

 

すると、不思議と仕事ばかりの日々から

変化が出てきて、充実感を感じるようになりました。

 

もしかしたらリスのバランスがとれてきたのかも

しれません。

 

それから、リスは、仕事を早く終えては、

泥や土を使って作品を創ることに没頭するように

なりました。

 

それが、リスにとっても楽しくて仕方が

ないのです。

 

仕事もそれからいやに思うことも少なく

なりました。

 

「あ、なんか楽しいな」

 

リスは、そんな風に思うことができたのです。

 

そうして、リスは、充実した生き方を送ることが

できるようになりました。

 

大切なことを教えてくれた友だちのフクロウに

感謝をするのです。

 

「フクロウさん、ありがとう」

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。