皆さま

 

気が付くと、他人の人生を生きてしまうことって

あるのです。

 

自分の人生なのに、他人の人生?と

不思議に思うかもしれませんが、実際に

あったりします。

 

自分の人生を自分で生き始めると、

ずいぶんと楽しくなりますよ。

 

ということで、小動物の代表格リスが、

教えてくれました。

 

鳥かごの似合わないフクロウは登場

するのでしょうか。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

-----------------------------------------------------------------------------

 

「自分に一本の軸を通す物語」

~リスが本当の自分を生き始める~

 

森の中にリスが住んでいました。

 

リスは、一匹で暮らしています。

 

リスの仕事は、木の実の加工会社で

事務の仕事をすることでした。

 

リスが、その仕事に決めたのは

親の紹介があったからです。

 

「お父さんとお母さんが言うなら」

「特にやりたいこともないし」

「世間体もいいし」

 

そうして、リスは仕事をしています。

 

でも、リスは両親にも誰にも

言っていない趣味がありました。

 

手先と前歯が器用なので、木の実を

使ってアクセサリーなどを作っているのです。

 

仕事が終わった後、静かにそうして

作っています。

 

そのときは、リスにとっては仕事では

味わうことのできない感覚がありました。

 

熱中して、何かに入り込んでいるような

感覚です。

 

時折、リスも思います。

自分が作ったアクセサリーを届けて

喜んでもらえたらどれだけ、うれしいだろうか・・・

 

でも、その度に両親の心配そうな表情を

思い出し、振り払うのです。

 

そんなある日、アクセサリー作りに使う

木の実を探しに、お散歩山登りに出かけました。

 

リスは、この日ばかりはウキウキしています。

 

すると、森の奥の方から風がやってきました。

その風は、大きな羽から発生しているようです。

 

そう、それは音もなく羽ばたくフクロウでした。

 

「リスさん、とても楽しそうですね」

 

リスは、身構えました。

この趣味のことは誰にも言っていないからです。

 

「それをみんなに届けられたらいいですよね」

 

なぜだか、フクロウは、リスの

本当の思いを知っていました。

 

「いや、これは、その」

「私は、そんな仕事にするだなんて」

「ただただ作るだけでいんです」

「だって、お父さんとお母さんを」

「悲しませたくないから」

 

リスは、そこまで言い続けます。

 

フクロウは、しっかりと聞いた上で、

リスに語りかけました。

 

「リスさん、それはあなた自身の思いですか?」

「お父さんが、お母さんが、世間が」

「私が」

「ではなく、他の小動物の思いを」

「あなたは、実現しようとしていませんか?」

 

リスは、そこまで聞いてハッとしたのです。

 

「私は、他の何者かのために生きていた」

 

「リスさん、あなたはどうしたいのですか?」

 

リスは、そう聞かれて、小さな背筋を

スッと伸ばします。

 

そうして、空を見て、心を決めた強さを

感じさせました。

 

「私は、自分の一生を生きたいです」

 

すると、リスの背筋に一本の軸が

光って通ったように見えます。

 

それから、リスは、お父さん、お母さん、

会社にも話しをして、自分がやりたい

木の実のアクセサリー作家になることを

決めたのです。

 

「私がどうしたいのか」

「私がどう生きたいのか」

 

お父さん、お母さん、会社はリスのことを

止めました。

 

でも、リスは、もう軸が通ったので、

進んでいったのです。

 

リスは、とても活き活きとし始めます。

 

そうして、自分軸で生きる大切さを

教えてくれたフクロウに感謝をしたのです。

 

「ありがとう」

 

【終わり】

------------------------------------------------------------------- 

執筆依頼なども承っております。

お問い合わせ・ご質問はこちらからどうぞ

------------------------------------------------------------------- 

この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。