皆さま

 

人間は頭であれやこれやと

考えてしまいます。

 

そのため、なかなかあるがまんまの

自分からかけ離れていきやすいです。

 

でも、実は身体は、あるがまんまだったり

します。

 

その身体の反応をしっかりと、受け止めて

生きていくと、あるがまんまの自分にどんどん

近づいていけますよ。

 

そんなことを歯が教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「自分の身体はあるがまんまと知る物語」

~歯の一生~

 

とある人に生えている

一本の歯がありました。

 

歯は、何を言われるでもなく

食べ物が入ってきたら、それを

嚙み砕いていきます。

 

せっせとせっせと食べている人が

食べやすいように、噛み砕くのです。

 

それも毎日毎日、行います。

 

他にも、その歯の持ち主が悔しい思いを

すれば、歯を食いしばることもあります。

 

そんなときも、ギューッと歯は力を

入れて耐えていくのです。

 

その人の感情を吸収するかのように

ギューッと食いしばります。

 

それでも、歯は疲れたとも言わず

もう噛みたくないとも言わず、歯として

その役割を淡々とこなしていくのです。

 

そうして、歯の持ち主の心の中に

溜まっている感情がありました。

 

それは、怒りだったのです。

 

幼少期の頃から溜め込んでいました。

 

それが、大人になって放出されて

いったのです。

 

それで、気が付くとギューッと歯を

食いしばっていました。

 

そんな日々が長く続きます。

 

すると、いつだったか、ずっと

耐えてきた歯の根元が折れてしまったのです。

 

そう、ずっと耐えてきました。

 

でも、その人の感情の強さには勝ることが

できず、根元がポッキリと折れてしまったのです。

 

歯は、いろいろあったけど、その

一生を終えました。

 

歯医者さんで、歯は、抜かれていったのです。

 

抜かれた歯は、歯医者さんの

診察台に無造作に置かれています。

 

その人は、その抜かれた歯を見て、

なんだか、「おつかれさん」と言いたく

なったのです。

 

歯は、その役割を終えていきました。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。