皆さま
ネガティブに思考をめぐらせる癖を
お持ちの方いらっしゃいますか?
私は、以前は、かなりその上級者
だったように感じています。
でも、その癖って、何度も選択し直す
ことで、変わっていくのですよね。
そうすると、ご存じの通り、起きる現実も
変化してゆくわけです。
そんなことを小動物の代表格リスが
教えてくれました。
鳥かごの似合わないフクロウは、
果たして登場するのでしょうか?
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「何度だって意識の向きを選択し直す物語」
~気楽にやってみるリス~
森の中にリスが住んでいました。
このリスには、どうしてもネガティブに考えてしまう
癖みたいなものがあります。
「あー、きっとうまくいかないだろうな」
「怖いなあ」
「どうせ、怒られるんだろう」
「痛い目見るのは私なんだろうな」
「結婚できないだろうなあ」
そんな風に、リスは、考えてしまいます。
それでもリスが特に問題なく
生きることができているのなら
誰も何も言いません。
リスがそれで満足していればいいわけです。
でも、リスには、不思議とこうして
ネガティブに考えていたことが、
偶然なのかなんなのか、目の前で
実際に起きるようになっていきました。
「これは、困ったわ」
リスは、なんとかしたいと思います。
「でも、どうせうまくいかないわよね」
またまた、根拠もなくネガティブに思考を
巡らせていました。
この日はそのままお散歩をかねて、
木の実を採りに森の中へとリスは、
出かけていきます。
木の実を探して歩いていると、
明らかに腐った木の実を見つけます。
リスは、ガッカリとしました。
「あー、ほら、やっぱり」
「私が見つける木の実は腐っている」
「どうせ、腐った木の実しか見つからないわ」
そう、思考を巡らせたときです。
リスの横から大きな風が吹いて
きました。
その風は、リスの頭の角度を45度くらい
ずらすことになります。
すると、リスの視線が変わるのです。
45度ずらしたその先には、見るからに
新鮮な木の実が落ちていました。
「あ、新鮮な木の実」
しかし、またリスは、腐った木の実を見ようと
首を動かします。
「ほらね、やっぱり・・・」
と思考を巡らせようとした途端、
また、リスの身体に風が吹きます。
リスの頭が45度ずらされるのです。
「新鮮な木の実だ」
「やっぱり、私が食べるのは新鮮な木の実」
不思議と、リスの横から風が吹く度に、
リスの意識の向きまでも変わっていきました。
そんなことが、しばらくの間続きます。
なぜ、風が吹くのかはわかりません。
でも、そのおかげで何度も何度も
ネガティブに向いた意識を
ポジティブな意識に向け直すことが
リスは、できたのです。
しかも、心地よい風が吹くので、
なんだか楽しく気軽にリスは、体験することが
できているようでした。
それを繰り返しているうちに、いつだって
ネガティブに意識を向けて、思考を巡らせていた
リスでしたが、癖づいてきたのか、段々と
ポジティブな言葉を発するようにもなっていったのです。
「きっと、できそうだな」
「また、いい木の実を見つけられそう」
「見つからなくても、あ、きっとなんとかなるわ」
すると、不思議なことに、目の前の現実が
ネガティブなものばかり起きていたのが、
ポジティブなものが起きるように変化していきました。
「やった、やった」
リスは、純粋に喜んでいます。
でも、そこには、しっかりと意識の向きを
選択する癖をつけたからこそでした。
「しかし、いったいあの風は・・・」
「もしかして、怖いものだったり・・・」
久しぶりに、リスがネガティブに意識が
向き始めようとしました。
そこで、リスは、いつも風が吹く方向を
見てみることにします。
すると、大きく羽を振り被ったフクロウが
いたのです。
そうです、フクロウは、リスの意識の向きを
変えるお手伝いをしていました。
羽から風を出して、リスの見る方向を
変えていたのです。
リスとフクロウは、初めて目が合います。
「あ・・・」
「やっぱり、フクロウさん!」
「リスさん、もう大丈夫みたいだね」
「うん、ありがとう」
リスがそう言うと、フクロウは、
そのまま羽を広げて、大空へと
舞っていきました。
リスは、フクロウに手伝ってもらいながら、
意識の向きを変えて生きる大切さを
実感しながら、楽しみながら知ることができたのです。
「ありがとう」
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。