皆さま
この世の中では、情報ならいくらでも
手に入れることができます。
なので、幸せになるために知識を
身につけることは、意外と容易な
気がするのです。
でも、知識だけだとどうしても
幸せになるには、少し遠い気がします。
やっぱり、そのために大切なことが
あるのですね。
鳥かごの似合わないフクロウが
教えてくれました。
おなじみ、小動物の代表格リスも
登場するようです。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「知識をつけるより行動することが大切な物語」
~勉強家のフクロウ~
森の奥深いところにフクロウが
住んでいました。
フクロウは、とても勉強家です。
どうしたら、幸せになれるのか
いろいろなことを学んでいました。
だから、たくさんの知識があります。
こんなときは、こうしたらいいんだ
いろいろなことを知ってはいます。
その噂を聞いて、フクロウにどうしたら
幸せになれるのか聞きにくる小動物や
鳥たちもいました。
知識はたくさん知っているフクロウですから、
スラスラとそれらに対して答えます。
でも、フクロウを初め、そうして
幸せになる小動物や鳥は現れません。
フクロウは、その知識を活かして
様々な小動物や鳥たちの相談を
受けていきました。
でも、中々続けて来てくれる
お客さんも増えません。
そんなとき、お客さんとして来た
リスに言われたことがあります。
「フクロウさんは、これらを実践したんですか?」
フクロウは、そこで初めて自分が
何も実践してこなかったことに気が付きました。
「あ、いえ、しっかりと学んではいますが・・・」
「頭で学んだだけですよね?」
「行動はしていなんですか?」
「いや、その・・・うーん、知識はあります」
そうして、リスは「もういいです」と
言って、フクロウの元を去っていきます。
フクロウは、さすがに反省したようです。
「たしかに、何一つ実践してこなかった」
「体験もしていないな・・・」
そうして、フクロウは、これから
知識でつけた幸せになる方法を
自分でもようやく実践するようにしました。
すると、頭で考えていたときは、スムーズに
できたことも、実際はなかなかできません。
「感謝をしましょう」
と、頭でわかっていても、なかなか
感謝もできなかったりしました。
でも、自分で行動していくと、
あーでもない、こーでもない、
そのうちに、なるほど、そういうことかと、
納得していきます。
なので、フクロウも、実践して、行動することで、
ようやく、その知識が自分のものになっていきました。
「あ、幸せになれたかも」
ずいぶんと行動や体験を経て、フクロウは
そんな風に感じ取ることができたのです。
これは、知識だけでは味わうことができない
代物だと、これまた実感しました。
すると、不思議なことに、離れて行った
お客さんが戻って来たのです。
お客さんに戻って来たリスが、
フクロウに言いました。
「フクロウさんのお話しは実体験に基づいているから」
「とても説得力を感じます」
そう言われてフクロウも嬉しそうです。
そうして、フクロウ自身も行動してきて
よかったなあと実感しています。
フクロウもあのとき、リスに厳しい指摘を
されたことを感謝しました。
「リスさん、あのときは、大切なことを」
「言ってくれて」
「ありがとう」
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。