皆さま

 

感謝をして生きましょう、と聞くこと

多いと思うのです。

 

たしかに、感謝をしながら生きられたら

きっと素敵なことだと思います。

 

では、その感謝をして生きるって

いったいどういうことなのでしょうか?

 

小動物の代表格リスが

教えてくれました。

 

鳥かごの似合わないフクロウも

登場するようです。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「感謝して生きるとは何かを探る物語」

~前歯を失くしたリス~

 

森の中にリスが住んでいました。

 

このリスは、何かのきっかけで

前歯を失くしてしまったのです。

 

だから、木の実を思い切りかじることも

難しかったり、木を削って家を作ることも

難しいと感じています。

 

なので、前歯を失くしてしばらくが

経ちますが、いつもそのことに対して

不平不満を言っていました。

 

「何で僕ばかりこんな目に」

「歯があったら、今頃もっと幸せだ」

「あいつも歯が無くなればいいんだ」

 

なんてことを常日頃から、このリスは

言っていたのです。

 

そんなことを言ってばかりいるリスだったので、

いつも幸せとは程遠い状態で過ごしています。

 

たしかに、木の実を砕いてもらって

食べたり、ちょっと木を削りたくても

他のリスにお願いしたりと、大変な

一面もありました。

 

でも、そんなリスに変化が現れます。

 

それは、森のフクロウと出会ったことが

きっかけでした。

 

森のフクロウは、歯を失くしたリスに

お話しをしてくれます。

 

「リスさん、たしかに前歯がなくなって」

「大変な思いもしていると思う」

「でもね、そうして、不平不満ばかりを」

「言ってしまうと、どうしてもリスさんには」

「不平不満を言いたくなるようなことばかりが」

「起きてしまうんだよ」

「前歯を失くしたかもしれない」

「でも、それで得られたことを考えてみるといいよ」

「これが、きっとヒントになると思う」

 

そう言うと森のフクロウは、そのまま

森の奥へと帰って行きました。

 

リスは、森のフクロウが言っていたことを

珍しく素直に受け止めています。

 

「得られたものか・・・」

 

そうして、リスが振り返ってみると

多くのことが得られていたのです。

 

リスの代わりに、木の実を剥いてくれる

素敵なお友達もできました。

 

木を削ることが難しいリスに代わって、

家の中の修理をビーバーがしてくれるように

なります。

 

時々、とっておきの木の実を持ってきてくれる

ネズミのお友達もできたのです。

 

そうして、リスにアドバイスをくれる

森のフクロウという大切な存在とも

出会えました。

 

さらには、前歯がないことで、

木の実を自由に食べられることが

いかに幸せなことか知ることもできたのです。

 

しかも、リスは前歯以外はいたって

健康でもあります。

 

そのことだって、当然のようで

そんなこともないのです。

 

そう、そうやって振り返ると

前歯を失ったリスにも得られたものは

たくさんありました。

 

そんなことを考えているうちに、

リスから感謝が湧いてきているのです。

 

「そうか、こんなに僕にはできるとや」

「得られたものがあったんだ」

「前歯を失くしたからこそ」

「学ぶことができたんだね」

「ありがとう」

「感謝しているよ」

 

リスは、前歯を失くしたことにさえ

感謝をすることができたのです。

 

それからは、言うまでもなく

リスは不平不満を口にすることは、

たまにはありますが、滅多になくなりました。

 

その代わりに、感謝の言葉を言うように

なったのです。

 

そうして、不思議なことに、そうしているうちに

幸せだなあと感じるような出来事が多く起きるように

なりました。

 

もちろん、嫌だなと思うこともありますが、

乗り越えられるようになったのです。

 

前歯を失くしたリスは、今日も

感謝をしながら生きていました。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。