皆さま
新しいことを始めるとき、
ダメだったり、失敗したらどうしよう、
そんな風に不安になることもあります。
でも、ダメなら変えたり辞めたり
したっていいと思うのですよね。
一歩踏み出さずに後悔するくらいなら、
やってみた方がいいということを
水槽や海の写真の主人公エビが教えてくれました。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「ダメなら変えたり辞めるのもアリな物語」
~エビの勇気ある一歩まで~
海の中にエビがいました。
エビは、ずっと多くの魚たちが住む
水草の中や、岩の中に作られた
家の掃除をする仕事を行っています。
細い腕で器用に、ゴミをかきだして
なかなか好評でした。
たしかに掃除をすることも
エビにとっては、得意なことでした。
だから、そんなに苦労なくできる
仕事だったのですが、なにかひとつ
達成感や充実感を感じることがなかったのです。
それでも、エビは報酬をもらうことも
できましたし、綺麗なった家を見て
喜んでくれる海水魚もいたので、
ある一定の満足感を得ていました。
でも、エビにはもっと本当に望む
仕事があったのです。
それは、身体の不自由な小魚たちの
役に立てる仕事がしたいという、純粋な
想いでした。
それで、エビは、エビタクシーとして
移動が難しい、身体の不自由な小魚たちを
乗せてサポートをする仕事がしたかったのです。
それで、エビは、エビタクシーの仕事を
やるために様々に準備をしました。
エビは、そこまで長い時間、小魚を
乗せて移動できる体力がありません。
体力に自信がありませんでした。
でも、エビはやってみたかったのです。
それは、心からの本当の純粋なる
望みでした。
だから、自信が完璧ではありませんでしたが、
勇気を出してエビは新たなスタートを
切ったのです。
最初のお客である小魚を乗せたときは、
ドキドキで覚えていないくらいでした。
でも、不思議なことにエビが小魚を
乗せて泳いでいると、素敵な海流が
エビたちを後押ししてくれるように
なったのです。
なので、そこまでの体力がなくても
海流の助けをもらって、エビタクシーの
仕事を続けることができました。
身体の不自由な小魚たちは、移動
してくれるエビタクシーのサービスに
とても感謝をしています。
それと、エビの元来優しい性格が高じて、
小魚たちからも話しをしていると、気持ちが
楽になるなんていう言葉ももらえるように
なったのです。
そんなことがあるたびに、エビは、この
エビタクシーの仕事を始めて本当に
よかったと思わず笑顔になりました。
そうして、あのとき、体力がなくて
務まるか不安で仕方なかったけど、
勇気を出して一歩を踏み出した自分を
誇らしく思うのです。
「よく一歩を踏み出したね」
「ありがとう」
「あ、不思議と流れてくれる素敵な海流にも」
「ありがとう」
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。