皆さま

 

人は皆、幸せになれる、私は

そう信じています。

 

でも、その一歩というのは、たしかに

エネルギーが必要だと思うのです。

 

幸せになってしまえば、後は楽に

広がってゆきます。

 

その原理とイメージをリスが教えてくれます。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

-----------------------------------------------------------------------------

 

「人生の幸せステージを上げる物語」

~リスが導かれてゆく~

 

森の中にある一本の木の中に

リスが住んでいました。

 

そこは、木の中が空洞になっていて、

見上げると空が見えるようになっています。

 

リスは、少し薄暗い木の中で、ひっそりと

暮らしているのです。

 

その木になっている

木の実が落ちてくるのをひたすら

待っていて、それをリスは食べています。

 

リスなのだから、木を垂直にだって

登ってそこからでられそうなものですが、

木の内側はツルツルになっていて

リスでも登ることができませんでした。

 

木の中は根元のほうがとても広く

このリスだけではなく、多くのリスが

生活をしているのです。

 

このリスは、こんな閉ざされてしまった

空間にいますが、もっと自由になりたいし

もっと幸せになりたいと思っています。

 

そうして、そうなったならば、きっと

ここにいる多くのリスだって一緒に

幸せになっていけるのだと信じているのです。

 

そんなある日のことでした。

 

リスたちが目を覚ますと木の上の方から

一本のツタのようなものがぶら下がって

います。

 

多くのリスは、それを気味悪がりました。

 

でも、この幸せになりたいと決めたリスは

違ったのです。

 

「僕がこのツタをつたってこの木を登ってみるよ」

 

他のリスたちは、あきれ顔です。

「やめとけやめとけ」

「落ちて怪我するぞ」

「この木の外は、猛獣がいるって噂だ」

「鳥に食われちまうぞ」

「俺たちに迷惑かけるなよ」

 

でも、このリスの決意は固かったのです。

 

ツタに勢いよくぶら下がりました。

 

リスは懸命にそのツタを掴み続けます。

 

すると、ツタがゆっくりと木の上に向かって

引っ張られていくのです。

 

リスは、段々と持ちあがっていきました。

 

木の中にいるリスたちは驚きの

声をあげます。

 

「おーい、危ないぞ」

「手を離せ」

 

それでもこのリスは、手を離しませんでした。

内心、とても怖く感じてもいたのです。

 

とても長い時間がかかりました。

 

リスは、とうとう木の上の空が見える

てっぺんとも言える場所にたどり着いたのです。

 

リスの手はずっとツタを必死に掴んでいたので、

とても疲れていました。

 

初めて外に出たリスは、眩しさのあまり

目をうっすらとしか開けられずにいます。

 

声が聞こえました。

 

「よくここまで来たね」

 

声のする方をみると、そこには

ツタを持った、自分より大きなリスが

いました。

 

「僕はこの木の中にいるリスたちを、地上に導きたくて」

「このツタを使って引き上げることにしたんだ」

「君が第一リスだよ」

 

「あ、ありがとう」

「君のおかげで、初めて木の上にやってくることが」

「できたよ」

 

「木の上は明るいし、食べ物もたくさんある」

「この世界はこんなに広いんだよ」

 

木の中の世界しか知らなかったリスに

とって、外の世界はとても魅力的に映りました。

 

そして、その通り、とても明るくて

自由な世界がそこにはあったのです。

 

「これからは、お散歩もできるし」

「山登りだって楽しめるんだよ」

「木の実だって、こんなにたくさん種類がある」

「小動物もリスだけじゃない、たくさんの仲間もいる」

「空を見上げれば、自由に飛びまわる鳥、フクロウだっている」

 

リスは、そんな大きなリスからの話しを聞いて、

目を輝かせていました。

 

そして、実は、この大きなリスは、他のリスを

引き上げるために、ツタを用意して、

この木の中に垂らしたのです。

 

しかし、いくら大きなリスと言っても

リスを引っ張り上げるのには、とても

苦労をしました。

 

大きなリスは、登ったばかりのリスに

こう声をかけます。

 

「これから僕の活動を手伝ってくれないか?」

「リスみんなでもっと幸せになろうよ」

 

リスは、自分も幸せになりたかったし、

もっと多くのリスを幸せに導きたいという

望みを思い出しました。

 

「うん、是非、手伝わせて欲しい」

 

それから、大きなリスとこのリスは、

毎日のように、ツタを木の下に垂らしました。

 

次のリスが昇って来たのは、それから

1週間くらい経った後でした。

 

2匹で引っ張り上げるので、最初の頃より

とてもスムーズで楽にもなります。

 

今度は、3匹で引っ張り上げるように

なりました。

 

だんだんだんだん、引っ張り上げる

リスの数が増えていくのです。

 

すると、どんどんと木の上に上がるのが

楽になっていきました。

 

むしろ、木の下で生活をしている

リスたちがこぞって木の上に上がりたいと

感じるようになっていくのです。

 

木の上のリスが増えるに応じて、

ツタの数も増やしました。

 

順調に、多くのリスが木の上へと

移動をしていったのです。

 

最初に上がっていったリスと言えば、

幸せを大きくしたい、他のリスたちも

幸せに導きたい、そんな希望を

持っていました。

 

まさに、今、木の上から、木の下に

いるリスたちを引き上げることで、

その希望を叶えています。

 

そのことをリスは、とても幸せに

感じていました。

 

でも、やっぱり、最初に抜け出た

このリスがあったからこそ、他の

リスたちもその決断をしやすくなったのです。

 

リスは、その最初の立役者になりました。

 

でも、それに奢ることなく、リスは、

木の上から引っ張り上げてくれた

大きなリスに感謝をします。

 

「大きなリスさん、幸せになるきっかけを」

「与えてくれて」

「ありがとう」

 

リスたちの中にじわじわと

幸せが広がっていきました。

 

【終わり】

------------------------------------------------------------------- 

執筆依頼なども承っております。

お問い合わせ・ご質問はこちらからどうぞ

------------------------------------------------------------------- 

この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。