皆さま

 

心配性って、心配にハマっていくと

とても疲れるので、やめたいなあって

思うじゃないですか。

 

私もけっこうな心配性タイプなので、

それを良く感じていました。

 

でも、意外と心配性ってメリットも

隠れているのですよね。

 

そのことに気が付くと、心配性な

自分がなぜだか程よい距離感に

なってくれたりして、生きやすくなります。

 

そんなことを小動物の代表格リスが、

教えてくれました。

 

鳥かごの似合わないフクロウも

登場するようです。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「心配性もそんなに悪くないと知る物語」

~リスだって心配さ~

 

森の中にリスが住んでいました。

 

このリスは、とても心配性です。

 

仕事をしていても、

「何かミスしてないかな?」

「明日の朝、起きられるかな」

 

家族のことを考えても、

「子どもは、元気でいてくれるかな?」

「事故に合わないかな?」

「帰りが遅いなあ」

 

健康のことを考えても、

「いつまで元気でいられるかな」

「病気になったらどうしようかな」

「大好きなお散歩や山登りができなくなったらどうしよう」

 

他のリスとの交流でも。

「何か傷つけてないかな」

「嫌われちゃったかな」

 

とにもかくにもこのリスは、

心配しているのです。

 

リスは、そんな自分にとても

疲れてしまいました。

 

「あ、また私心配しているわ」

 

この日もリスの子どもが友達と

遊びに行って、なかなか帰ってきませんでした。

 

心配妄想の中で、自分の子どもを

何度も事故に遭っていたりします。

 

「いやいや、勝手に家族を死なすでないよ」

 

こう言って、この心配性のリスの元に

現れたのは、フクロウでした。

 

フクロウは、そう言ってから、さらに

リスに続けます。

 

「リスさん、自分が心配性で、疲れているね」

 

リスは、少し涙目で、フクロウに

こう答えます。

 

「本当に、こんな心配性な自分に疲れました」

 

フクロウは、少し笑っています。

 

「そうかもしれませんね」

「心配性って、たしかに疲れます」

「たしかに、心配性な人は自分を信頼できていないとかね」

「そんな風に言われることも多いです」

「でもね、そうして心配性なことって」

「悪いことばかりではないですよ」

「リスさんは、心配だからこそ、会社や約束に」

「遅れないように、早く起きるでしょう?」

「だから、結果的に遅刻だってしない」

「急がなくて済むから、落ち着いて目的地に行ける」

「心配性な部分って、それだけ想像力が豊かでも」

「あるわけよ」

「現に、さっきもお子さんが勝手に事故に遭ってたでしょう?」

「それだけ、想像力もあるってことだしね」

「そんな心配性な人は、相手のことを良くよく考えられる」

「優しい人も多かったりするからね」

「リスさん、あなたもそうなのよ」

 

リスは、驚いたように目を

パチパチと開けたり閉じたり

しています。

 

「心配性って悪いことだと思ってました」

「そうか、心配性のおかげで、うまくいっていることもあったんだ」

「想像力は、たしかにあったのですね~」

 

「そう、だから、心配性な人は、そんな感性と」

「想像力を駆使して、何かを表現することだって」

「できると思うよ」

 

リスは、心配性な自分をとても嫌って

いましたが、「案外悪くないわね」と

そんな自分を認めることができたのです。

 

そう、不思議とそんな自分を認められると

心配性になるための心配な出来事が

必然的に減ってきたりもします。

 

そのことを実感していくと、気が付くと

あんまり心配性じゃなくなってきて、

まあ、こんなもんでいいか、と丁度よい

自分ができあがってきます。

 

リスは、まだまだその道のりの途中ですが、

少し気が楽になっているようでした。

 

今日も子どもたちの帰りが遅く、

再び心配性のリスさんが出てきそうに

なっていましたが、「まあ、いいかあ」と

思えるようにもなったのです。

 

「心配は心配だけどね、なるようになるわね」

 

リスは、心配性な自分を認めることが

できなかったころより、ずっと生きやすく

なりました。

 

そのことを実感して、それを教えてくれた

フクロウに感謝しています。

 

「フクロウさん、大切なことを教えてくれてありがとう」

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。